これからの屋根の葺き替えは地震に強い金属屋根
金属屋根とは?
金属屋根とは、アルミニウムや亜鉛合金、めっき鋼板、ステンレス等で葺かれた屋根のことです。金属の種類や、その配合率、工法によって様々な種類があります。中でも近年使用が増加しているのが、アルミニウム55%、亜鉛、シリコンで構成されたアルミ亜鉛合金めっき鋼板である『ガルバリウム鋼板』です。材料の長所を活かした耐久性の良さと加工性の豊富さに優れた鋼板で、近年その耐震性の良さも注目され多くの住宅に屋根材として使用されています。
瓦屋根と金属屋根の重量の違い
ガルバリウム鋼板の金属屋根は、一般的な日本瓦と比較して重量は約10分の1。軽量なので建物自体に負担をかけません。また、台風による強風、大雨、そして地震による揺れにもにも強いことから、近年その使用が増加している屋根素材です。
屋根の重さと地震による揺れの関係
地震時の家屋の揺れはその重心位置に大きく左右されます。屋根が重いと必然的に重心位置も高くなってしまうため、不安定さも増します。
そのため、揺れも大きくなってしまうのです。
また、実際の揺れでは先端になればなるほど遠心力が大きく働くため、重さの数倍以上の力が加わることになります。
つまり、軽ければ軽いほど、重心の位置も下がり、減震も期待できるのです。
金属屋根のメリットとデメリット
メリット
- 軽いので耐震性に優れている
- 落下の危険が少ない
- 経年劣化が少なく変色や腐敗に強い
- 防水性が高い
- カラーバリエーションが豊富
- 施工が比較的容易で工期が短い
デメリット
- 傾斜が少ない場合雨音が気になる
- 断熱性が低く熱を通しやすい
- 家屋によっては見た目に違和感がある
※防音性・断熱性は、その他の屋根材との組み合わせ等の工夫によって改善することができます。