2022年11月

家のメンテナンスはしないとダメ?

一戸建てに長く住んでいると老朽化や風雨によってあちこち痛み始めるのは当然のことです。だからこそ定期的なメンテナンスをして必要な修繕施さなければなりません。ご自宅の建物の立地状態や使用されている建材によって多少のメンテナンス時期に誤差はありますが、正しいメンテナンス方法で家を守り少しでも長く住める様にしましょう。また新居に入居されるタイミングで家具や家電も新しくされる方も多いかと思います。家具、家電と共に家も消耗品なので同じ時期に不具合が発生するのは避けたいところだと思います。その為定期的な点検やメンテナンスを施していれば、多額の出費を避けることが出来るかもしれません。

家のメンテナンスはなぜ住宅を長持ちさせる為に重要?

その理由として、住宅の寿命が関係しているからです。特に外壁や屋根は風雨に晒されたり直射日光に当たるため劣化が激しい箇所だと言えるでしょう。住宅の寿命と言いましたが、住宅は様々な建材を使用し組み合わさって1つの家が成り立っています。建材、木材、金具、釘、ビス等々はそれぞれの質によって寿命が違います。適正な材料で適正な施工方法を施しても不具合が発生する可能性はあります。湿気や結露などによるシミや建具の歪みなどは設計・施工時の人的ミスが原因でありますが、自然災害による不具合や経年劣化による不具合は避けることが出来ません。これらの不具合が住宅の寿命を速める原因なのです。人間は健康診断や人間ドックなどの検査を欠かさず実施していると思います。早期発見、早期治療で大事には至らず、長生きをしたいと思うのと一緒です。

住宅の寿命は何年?耐用年数の目安は?

建物の寿命は造りによって異なります。木造住宅、鉄骨・RC(鉄筋コンクリート造)がありますが、木造、鉄骨・RCではそれぞれの耐用年数は法定耐用年数の基準値や住宅部位の交換周期などから算出されます。

  • 木造  日本の一戸建てで、はたいはんが木造で建築されたいます。建築の際に手間がかかれらず安価で済ませられるからです。ですが木造住宅はそれほど耐水性が高くなく、気候の変化を敏感に反映してしまいます。雨漏りが発生しやすく、劣化した部分に隙間が出来るなど問題点も少なくありません。そのため木造住宅の耐用年数は「30年前後」とされています。ただし、この数字はメンテナンスを怠って場合に限ります。 持ち主が自宅を定期的に点検し欠陥部分を迅速に修繕していれば数十年持ちこたえる事も例外ではありません。劣化した設備をこまめに交換すれば特に不快な思いをせずに済むでしょう。また大規模リノベーションを施すのも一つの方法ですが、屋根や外壁はもちろんフローリングや水回りなどの劣化が激しい箇所を定期的に点検やメンテナンスを施していれば寿命を延ばせて長く住むことが出来ます。
  • RC造(鉄筋コンクリート)鉄骨造  木造と比較して建材が頑丈なためRC造の住宅は寿命が長いとされています。30年から90年持ちこたえると言われています。ただこれらの住宅でもメンテナンスは必要です。鉄骨や鉄筋そのものだからといって、家に問題が生じる訳ではありません。例えば建物の地盤が沈下したり建付けが悪くなったりするような現象はどのような住所でも起こるでしょう。 30年から90年とは目安にすぎなく劣化は避けられません。RCは結露やクラックなどの問題が発生しやすいので定期的にメンテナンスを施して30年から90年の耐用年数です。

築10年前後 

家を建ててから10年が経つと最初の大掛かりなメンテナンス時期と言われています。 外壁や屋根といった室外に晒されているヵ所はすでにダメージが蓄積しているといえます。具体的には屋根材・壁材や目地のコーキングの劣化や剥離、色の変化などが起こり始める時期です。たとえ目立った劣化はないにせよ放置することで今後ますます状態が酷くなっていく可能性があります。不安はこのタイミングで取り除いておくのが得策です。 この10年という年数は使用されている建材(屋根材・壁材・設備器具など)のメーカー保証が10年であることも関係していなくもない。保証期間では不具合が発生した場合に保証される場合もあります。(ただし、マニュアル通り適正な施工を施した場合のみ) メーカー保証は3年前後が目安かと思います。10年近く経つと劣化視野に入れられる為にメーカー保証は厳しいでしょう。

築20年後

外装や内装がさらに劣化が進むだげではなく、給温設備や水道管、空調設備なども寿命を迎え始めるのが築20年あたりです。家の外観、内観だけではなく設備まで劣化の様目を呈してきます。20年経過したら築10年の時に同じく外装のメンテナンスを行いましょう。この期間までには各箇所のメンテナンスを終えたおいた方が良いでしょう。これから先の劣化は速く老朽化が進むでしょう。 また、15年から20年前後の時期は自然災害による耐久性も落ちる頃です。強風による屋根の飛散や豪雨による雨漏り、また大雪などによる破損が多発しやすい時期です。大損害になる前に早期点検やメンテナンス、修繕・補強工事をお勧めします。

築30年後

築30年は定期的なメンテナンスや修繕を経った時期です。そのため順調に点検されてきた住宅であれば大きな不便を感じません。メンテナンスを施すことでこの先こ快適に暮らして行くことが可能です。

メンテナンス時期を調整

冒頭で述べましたが、住宅購入し入居時に家具や家電も新しくする方も多いかと思います。特に家電などは連鎖的に買い替え時期が続く事はよくある話です。(笑) 家電などは5年から7年程度の周期かと思います。その周期を考慮して、新築時に高耐久のGL鋼板屋根材の金属屋根や外壁を選択する事で外装のメンテナンス時期を延ばすことが出来ます。金属屋根や外壁は耐久年数20年ですので、不具合が発生しない限り定期的な点検のみで出費を抑えられます。

また、お子様などの進学時期やご祝儀事など予め想定される次期をずらして10年スパンではなく、小刻みにプチメンテナンスを施すも良いでしょう。

まとめ

住宅の寿命や耐用年数は持ち主次第です。 どんな物であろうと「形あるものは、いずれ壊れます」 車であろうと家電であろうと大切なマイホームであろうと、ましては人間も。必ず寿命を迎えます。長寿命を願うのであれば定期的な点検メンテナンスを施し素材そのもの寿命を延ばすことが大丈夫です。