2022年05月

雨漏り原因とシミの発生箇所

雨漏りが発生する原因は千差万別で単純に見た目で分かる雨漏りもあればプロの目で見ても分かりにくい雨漏りもあります。中でも原因として大きく3つ挙げられます。①屋根材ズレ及び欠損による雨水の侵入。 ②外壁塗装塗膜の劣化、クラックからの雨水の侵入。 ③ベランダ等の防水層の劣化、雨水が流れず溢れて侵入。 雨漏りしているということは、少し前から雨水が侵入していた事も多くありません。手遅れになってからでは莫大な費用をかけて大規模な工事が必要になるかもしれません。

雨漏りの原因トップ10

雨漏り雨漏りの原因としては経年劣化、自然災害によるダメージ、ゴミ等の排水路の詰まりなどがあります。これらの事例をふまえて、よくある雨漏りの原因を1位から10位までまとめてみました。 1位 屋根板金の曲がり破損  2位 屋根材の割れ、欠損、ズレ  3位 窓、サッシの劣化  4位 ベランダ防水層の劣化  5位 外壁材のひび割れ  6位 外壁のコーキングの劣化  7位 天窓のガラスパッキンの劣化と板金雨仕舞  8位 雨戸・戸袋の腐食  9位 雨樋の詰まり、破損  10位 ベランダの排水口の詰まり

  • 1位 屋根板金の曲がり破損  屋根の棟板金・谷板金・ケラバ・破風板金といった折り目の端の部分は10~15年前後で浮きや釘の緩みが起こり雨水の侵入となりやすい部分です。また自然災害を受けやすい箇所です。 〇屋根板金が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階屋根も同様) 〇修理解決方法は各板金部材の交換及び補修や補強。 
  • 2 位屋根材の割れ、欠損、ズレ  スレートや瓦などの屋根材に破損・脱落・強風による消失があり、露出した屋根下地から天井裏に雨水が浸みこんでしまうパターンです。 〇屋根材の破損が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階も同様) 〇修理解決方法は屋根材の部分差し替えやズレの補正。破損箇所の範囲と屋根下地の状態によって、野地板や垂木の交換も必要です。
  • 3位 窓サッシの劣化  家の窓・ドア・換気扇などのサッシと外壁材の境目には、コーキングで止水処理かされています。コーキングは年月が経つと劣化してきて、細かなヒビや裂け目が発生し、雨水の侵入口となるのです。サッシ廻りは雨水が当たりやすく、留まりやすく、劣化も起きやすい部位です。 〇サッシが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決方法はサッシの古いコーキングを剝がし、新しいコーキングを充填する「打ち替え」という作業をおこないます。
  • 4位 ベランダ床の防水層の劣化  ベランダ床面ウレタン・FRP・シートなどで形成された防水層の撥水力・防水力が経年劣化で低下し、水を通すようになり家に染み込むパターンです。床面だけではなくベランダと外壁との繋ぎ目の、立ち上がり部分、手摺なども侵入口として考えられます。 〇ベランダ床が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決方法はベランダの床や境界部分の防水層を新しくする工事により、雨水の侵入を解消します。 
  • 5位 外壁材のひび割れ  外壁がモルタルの場合、雨漏りの原因はがいへきにあるひび割れであることが多いです。外壁をチェックして幅5㎜以上のひび割れ(クラック)があった場合は、ほぼ確実にそれが原因でしょう。ひび割れは窓などの開口部の周囲に起こりやすいので、異常がないか点検する際は窓まわりから見ると発見しやすいです。 〇外壁のひび割れが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般 〇修理解決は雨漏りの原因原因となっているひび割れに沿って外壁を少し削り、できた溝にシーリング材やモルタル補修材を埋めて塗装工事する工事方法です。
  • 6位 外壁の目地のコーキング劣化  外壁の目地のコーキングと呼ばれる充填剤が剝がれたり瘦せたりすると、そこから水が侵入している疑いがあります。窯業系サイディングで金具止の場合はこの可能性でしょう。 〇外壁の目地が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決は古いコーキングを剝がして新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」という作業を行います。
  • 7位 天窓のガラスパッキンの劣化  採光の為に天窓(トップライト)が設置してある場合、雨水の侵入敬老も天窓がもっとも疑われます。ガラスパッキンとは天窓のガラスとサッシの繋ぎ目の止水処理の部分でほとんどの場合この部分の経年劣化が雨漏りの原因です。 〇天窓が原因で雨漏りしやすい箇所は天窓廻りの天井や近辺の壁です。 〇修理解決は天窓の施工が出来る屋根修理業者を呼びパッキンの交換作業を行います。
  • 8位 雨戸の戸袋  古い家の場合、雨戸を収納する戸袋の裏側が防水処理さていないことがあります。この部位に長期間雨にさらされると雨漏りが発生するようになり。 〇戸袋が原因雨漏りしやすい箇所は1階の天井や壁または床 〇修理解決は防水処理されていない戸袋を防水化するか、雨戸をアルミサッシやシャッターに交換する工事わ行います。
  • 9位 雨樋の破損・詰まり  雨樋の異常箇所から外壁に直接流れている水が隙間を通って室内に染み込んでいる場合があります。(とくに軒の出が少ない建物)その場合、雨が降っているときに雨樋の水が問題なく流れていかを見て、以上箇所近辺の外壁が濡れていれば疑わしいです。 〇雨樋が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁です。 〇修理解決は雨樋の詰まりが原因の場合、点検、清掃を行います。雨樋が物理的に破損している場合は交換工事が必要です。
  • 10位 ベランダの排水口の詰まり  落ち葉やゴミで排水口が詰まり、流れなくなった雨水が壁に染み込んでしまったパターンです。 〇ベランダの排水口が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決はベランダ・バルコニーの排水口の詰まりを掃除して解消する事で、正しく水が流れるようになります。

雨漏りが原因ではない水漏れ、シミ 

〇雨漏りとよく間違えやすい現象に結露や水道管設備による内装へのシミの発生があります。 「漏水」とは、水道管よ排水管の劣化により水が壁・床・家財が濡れてしまう現象です。 「結露」とは外気と室内の気温差で水滴が発生し、内装の壁にシミができてしまう現象です。〇結露が原因でシミができやすい箇所は屋内の壁(外壁の結露)、2階の天井(屋根裏の結露) 〇解決方法は・外壁に換気口を設置 ・屋根に換気棟を設置。

結露が起こりやすい箇所  洗面所、浴室、水道管やエアコンの配管の周辺 〇解決方法は換気をよくすること(笑)