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家のメンテナンスする?しない?必要なの?

一戸建てに長く住んでいると老朽化や風雨によってあちこち痛み始めるのは当然のことです。だからこそ定期的なメンテナンスをして必要な修繕施さなければなりません。ご自宅の建物の立地状態や使用されている建材によって多少のメンテナンス時期に誤差はありますが、正しいメンテナンス方法で家を守り少しでも長く住める様にしましょう。また新居に入居されるタイミングで家具や家電も新しくされる方も多いかと思います。家具、家電と共に家も消耗品なので同じ時期に不具合が発生するのは避けたいところだと思います。その為定期的な点検やメンテナンスを施していれば、多額の出費を避けることが出来るかもしれません。

家のメンテナンスはなぜ住宅を長持ちさせる為に重要?

その理由として、住宅の寿命が関係しているからです。特に外壁や屋根は風雨に晒されたり直射日光に当たるため劣化が激しい箇所だと言えるでしょう。住宅の寿命と言いましたが、住宅は様々な建材を使用し組み合わさって1つの家が成り立っています。建材、木材、金具、釘、ビス等々はそれぞれの質によって寿命が違います。適正な材料で適正な施工方法を施しても不具合が発生する可能性はあります。湿気や結露などによるシミや建具の歪みなどは設計・施工時の人的ミスが原因でありますが、自然災害による不具合や経年劣化による不具合は避けることが出来ません。これらの不具合が住宅の寿命を速める原因なのです。人間は健康診断や人間ドックなどの検査を欠かさず実施していると思います。早期発見、早期治療で大事には至らず、長生きをしたいと思うのと一緒です。

住宅の寿命は何年?耐用年数の目安は?

建物の寿命は造りによって異なります。木造住宅、鉄骨・RC(鉄筋コンクリート造)がありますが、木造、鉄骨・RCではそれぞれの耐用年数は法定耐用年数の基準値や住宅部位の交換周期などから算出されます。

  • 木造  日本の一戸建てで、はたいはんが木造で建築されたいます。建築の際に手間がかかれらず安価で済ませられるからです。ですが木造住宅はそれほど耐水性が高くなく、気候の変化を敏感に反映してしまいます。雨漏りが発生しやすく、劣化した部分に隙間が出来るなど問題点も少なくありません。そのため木造住宅の耐用年数は「30年前後」とされています。ただし、この数字はメンテナンスを怠って場合に限ります。 持ち主が自宅を定期的に点検し欠陥部分を迅速に修繕していれば数十年持ちこたえる事も例外ではありません。劣化した設備をこまめに交換すれば特に不快な思いをせずに済むでしょう。また大規模リノベーションを施すのも一つの方法ですが、屋根や外壁はもちろんフローリングや水回りなどの劣化が激しい箇所を定期的に点検やメンテナンスを施していれば寿命を延ばせて長く住むことが出来ます。
  • RC造(鉄筋コンクリート)鉄骨造  木造と比較して建材が頑丈なためRC造の住宅は寿命が長いとされています。30年から90年持ちこたえると言われています。ただこれらの住宅でもメンテナンスは必要です。鉄骨や鉄筋そのものだからといって、家に問題が生じる訳ではありません。例えば建物の地盤が沈下したり建付けが悪くなったりするような現象はどのような住所でも起こるでしょう。 30年から90年とは目安にすぎなく劣化は避けられません。RCは結露やクラックなどの問題が発生しやすいので定期的にメンテナンスを施して30年から90年の耐用年数です。

築10年前後 

家を建ててから10年が経つと最初の大掛かりなメンテナンス時期と言われています。 外壁や屋根といった室外に晒されているヵ所はすでにダメージが蓄積しているといえます。具体的には屋根材・壁材や目地のコーキングの劣化や剥離、色の変化などが起こり始める時期です。たとえ目立った劣化はないにせよ放置することで今後ますます状態が酷くなっていく可能性があります。不安はこのタイミングで取り除いておくのが得策です。 この10年という年数は使用されている建材(屋根材・壁材・設備器具など)のメーカー保証が10年であることも関係していなくもない。保証期間では不具合が発生した場合に保証される場合もあります。(ただし、マニュアル通り適正な施工を施した場合のみ) メーカー保証は3年前後が目安かと思います。10年近く経つと劣化視野に入れられる為にメーカー保証は厳しいでしょう。

築20年後

外装や内装がさらに劣化が進むだげではなく、給温設備や水道管、空調設備なども寿命を迎え始めるのが築20年あたりです。家の外観、内観だけではなく設備まで劣化の様目を呈してきます。20年経過したら築10年の時に同じく外装のメンテナンスを行いましょう。この期間までには各箇所のメンテナンスを終えたおいた方が良いでしょう。これから先の劣化は速く老朽化が進むでしょう。 また、15年から20年前後の時期は自然災害による耐久性も落ちる頃です。強風による屋根の飛散や豪雨による雨漏り、また大雪などによる破損が多発しやすい時期です。大損害になる前に早期点検やメンテナンス、修繕・補強工事をお勧めします。

築30年後

築30年は定期的なメンテナンスや修繕を経った時期です。そのため順調に点検されてきた住宅であれば大きな不便を感じません。メンテナンスを施すことでこの先こ快適に暮らして行くことが可能です。

メンテナンス時期を調整

冒頭で述べましたが、住宅購入し入居時に家具や家電も新しくする方も多いかと思います。特に家電などは連鎖的に買い替え時期が続く事はよくある話です。(笑) 家電などは5年から7年程度の周期かと思います。その周期を考慮して、新築時に高耐久のGL鋼板屋根材の金属屋根や外壁を選択する事で外装のメンテナンス時期を延ばすことが出来ます。金属屋根や外壁は耐久年数20年ですので、不具合が発生しない限り定期的な点検のみで出費を抑えられます。

また、お子様などの進学時期やご祝儀事など予め想定される次期をずらして10年スパンではなく、小刻みにプチメンテナンスを施すも良いでしょう。

まとめ

住宅の寿命や耐用年数は持ち主次第です。 どんな物であろうと「形あるものは、いずれ壊れます」 車であろうと家電であろうと大切なマイホームであろうと、ましては人間も。必ず寿命を迎えます。長寿命を願うのであれば定期的な点検メンテナンスを施し素材そのもの寿命を延ばすことが大丈夫です。

屋根リフォームの種類

リフォームを検討するにあたって、近隣の住宅やお知り合いお宅などでリフォームされ建物を見て「自分の家もこうしたい」と思う方も多いかと思います。ですが、他の建物とご自分の建物を比較してみてください。構造的な問題、立地的な問題、生活的な問題、などなど他のお宅と比較して決断しなければなりません。家を購入する時ほどの予算はかかりませんが、それでも大きな費用を要します。 安易に「家も同じようにリフォームして」なんて簡単に見積依頼、契約発注すること事はオススメ出来ません。 リフォームを検討されてからのやるべき事をクリアして納得した上で、見積依頼をお願いした方が良いでしょう。

リフォーム計画をたてる

どのようなリフォームを検討するかを決めることが重要です。外装工事全体なのか?内装や設備も希望するのか?プランを決めてから着手しないと追加工事が増えて予算をオーバーしてしまう事もあります。 今回は屋根リフォームのみに要点を絞って解説します。

  1. 現在の建物の状況を把握する ・建物の築年数と使用されている屋根材の確認。現在の屋根の状況確認。 葺き替え工事かカバー工法が可能なのかを判断することが出来ます。
  2. 将来の生活環境を予測する リフォーム後何年先まで住む予定か?将来的にお子様との同居を希望されているのか? 5年後・10年後・15年後の予測ある程度たてないとリフォームが無駄になってしまう場合もあります。
  3. 現在の家計状況を把握する ・30年前後の住宅ローンを組まれている方が多いかと思います。住宅ローンとリフォーム費用のダブルパンチで家計に負担が生じないかを確認の上リフォーム予算を決めてください。 

屋根リフォームのプラン選択

まずは葺き替え工事かカバー工法かをきめる。築年数によっては葺き替え工事をお勧めします。屋根の下地材などの状況で補強工事が必要な場合や構造的に重量屋根では耐えられない可能性があるからです。

  葺き替え工事 カバー工法        
瓦屋根 ×        

スレート屋

(カラーベスト)

       
金属屋根        
シングル屋根        

葺き替え工事のメリット、デメリット

  • メリット 葺き替え工事は屋根材を全て撤去し新設します。従って普段見ることの出来ない下地や屋根裏の状況確認が出来補強や補修することが出来ます。瓦屋根やスレート屋から軽量金属屋根へ葺き替えれば屋根の軽量化と共に地震による建物の負担も軽減されます。屋根の裏側と表面側がともに新設されるためリフォーム後は長期に渡り安心出来ます。

デメリット 費用や工期の問題点が挙げられます。屋根材の撤去費用と別に処分費が加算されます。施工される地域や業者、又は廃材の種類によって異なります。アスベスト入りの廃材処理費は高価な場合もあるかと思います。(地域によっては他県の処分場に配送する運搬費も含まれている場合もあるため)また、工期が少し長く時期によっては不安な生活環境がしいられます。既存の屋根を撤去後、速やかに野地板張りやルーフィング敷き(防水シート)迄工程が進めば良いのですが場合よっては極稀に屋根の下地が無い状態で一晩過ごさなければならない事もあり得ます。

カバー工法のメリット、デメリット

  • メリット カバー工法は既存の屋根材はそのままで新しい屋根材を葺く工法です。棟などの役物だけを撤去しますが、屋根本体の撤去処理費が軽減されます。屋根の撤去工事と下地工事の工程が減るため工期が短縮されます。屋根がある状態なので安心して通常生活が送れます。既存の屋根を新しい屋根がラッピングする感じになるので遮熱断熱性高まります。
  • デメリット 屋根が二重構造になる為屋根の重量は増します。そのため軽量屋根を選ぶ必要があります。 リフォーム後に長期間住み続けるのであれば良いですが、将来的に建て替える場合は、解体費用が増額する事も考慮して置いて下さい。 家族構成によっては近い将来2世帯住宅を考えているのであらば慎重に決断してください。

カバー工法でも2つの選択肢があります。①既存の屋根材の上に金属屋根材を上葺きする工法 ②既存の屋根材の上に野地板を張り金属屋根材を葺く工法 スタンダードで安価を求めるのであれば金属屋根材を直葺きです。 屋根全体の強度と断熱性を求めるのであれば野地板(合板)を敷き金属屋根材を葺く工法が良いかと思います。しかしこの場合は野地板の費用か加算され、屋根の重量も重くなります。 この問題を解決する場合、断熱材付金属屋根材を選択する方も多いです。野地板を使用するより安価で軽量屋根になります。

屋根材の種類選択

  • 瓦屋根 和瓦や洋瓦(モダン瓦)や平板瓦などがあります。 既存の屋根が瓦屋根で同等の瓦材で仕上げを希望される方は、建物の築年数と構造的な強度を確認したうえで補強が必要であれば補強工事を行えば安心でしょう。『屋根補強と耐震壁補強(柱や筋かい、基礎にひび割れが有れば補強)』
  • スレート屋・カラーベスト 平板のスレート材です。最近カラーベスト材はアスベストが使用されていない為に以前のアスベストを含んだ製品よりもほんの少し厚みが増しましたが強度弱く寿命も短いです。施工作業時ですら慎重に歩かないとすぐにヒビが入ってしまいます。 カラーベスト屋根からカラーベスト材のカバー工法はオススメ出来ません。既存の屋根のうえに野地板張りをしてから新しいカラーベスト材を葺く施工方法になるので屋根の重量が2倍になってしまいます。ですのでカラーベスト屋根からカラーベスト屋根仕上を希望場合は、カバー工法ではなく、葺き替え工事をお勧めします。

金属屋根 横葺き立葺きが基本です。屋根勾配が緩い屋根は立葺きとなります。種類や多彩の色種類がありガルバリウム鋼板を使用しており錆びに強く1枚が長尺でビス止めしますので強度が高く強風による災害にも強い屋根材です。対応年数も長く新築はもちろんカバー工法に最適です。カバー工法は金属屋根が原点でカバー工法は金属屋根1択なのです! 金属屋根は断熱性や遮音性にかけるイメージ強いが裏張り断熱が使用されている製品を選択すれば解消出来ます。

屋根リフォームを検討中だけど・・・・

検討中だけどそんなに長期間住まないかもしれない? もしかしたら近い将来2世帯住宅に建て替えるかも? 跡取りがいないので見栄えが良ければ?等々の方々もいらっしゃいます。また、定期的に屋根の色を変えたい方もいらっしゃいます。その様な方は屋根塗装工事をお勧めします。 屋根の葺き替え工事やカバー工法は長期間先を見据えた場合の選択肢です。

 

雨樋の役割とは? 壊れたらどうなる?

雨樋の必要性、役割など詳しく分かる方は多くはないと思います。雨樋はほとんどの住宅に取り付けられている(軒先に取り付けられている)部分ですが、雨樋に不具合が生じなければ目立たない地味な部分になるため「雨樋って必要なの?」「雨樋って何のために付いているの?」などの疑問に思わてしまうことも少なくありません。 地味な部分ですが、建物を長持ちさせるために重要な部分です。

雨樋の役割とは

「雨水の侵入により建物が腐食する事を避ける」が雨樋の最大の役割です。 雨樋の役割・機能は建物に降った雨水をスムーズに寄せ集め地面の排水口へと排水する事です。  雨樋は大きく分けて3つの部位で構成されています。

  1. 軒樋  屋根に降った雨水を軒先で受け止めて落とし口まで雨水を誘導します。
  2. 集水器・じょうご・ドレーン  軒樋から流れて来た雨水を集めて下へ受け流す。
  3. 竪樋  集水器からの雨水を外壁や下屋根をはわせて地上の排水口まで雨水を誘導する。 

雨樋が無い状態及び壊れた場合

雨樋は屋根に降った雨水をの軒先から漏れないように、地面の排水口まで導く機能ですが、もし雨樋が取り付けられてなかったり、破損などの不具合が発生した場合にどの様な事が起きるのか説明します。

①外壁及び基礎が傷んでしまう。 ② 雨漏りしてしまう。 ③騒音になる。

  1. 軒樋が壊れた場合 軒樋は雨水をスムーズに流すために水勾配が設けられいます。長年の砂埃や枯れ葉、または雪などの重みで水勾配の水上(一番高い所)が下がってしまい雨水の流れが悪くなり、軒樋から雨水が溢れてしまいオーバーフロー状態になり軒先の破風板や軒天が濡れて、雨水が浸みこんでしまい、軒の出が少ない場合は室内の天井や壁にシミが発生事もあります。 軒樋と軒樋を軒継手は破損しやすい箇所で継手部分が雨漏りした場合、軒樋の芯野部分が腐食しやすくなり強度が低下します。  軒樋が設置されていない場合は軒先の下は1直線に地面が削られてしまいます。
  2. 集水器が壊れた場合 集水器の破損は軒樋と連結するツメに部分が割れてしまう、または、竪樋と連結するエルボなどが外れたり割れてしまうこともあります。集水器の不具合は集水器のズレおよびゴミ詰まりが原因の雨漏りです。軒樋と同様軒先の破風板や軒天が濡れてしまう事があります。 大量の雨水が集まって来るので外壁や下屋根への雨水の跳ね返り酷く広範囲に外壁を汚します。雨漏りが発生しやすい箇所になります。 集められて来た雨水が1っか所から落ちたらかなりの騒音となります。  集水器が破損した場合、もしくは外れた場合は、その箇所はバケツの水をひっくり返した様なまとまった雨水が流れ続けます。
  3. 竪樋が壊れた場合  竪樋は丸型のパイプ型と四角い角型ですが、共に継手部分とエルボ部分の外れや割れが多いです。熱伸縮が激しい竪樋は仕方がないのですが、壁際のエルボの破損は直接雨漏りの原因になりえます。外壁に取り付けているデンデンから外壁の中に雨水が侵入する事があります。外壁がサイディング張りの場合は目地のコーキングの部分にデンデンと取り付けていますが、コーキングが劣化していると雨水が侵入しやすくなります。 竪樋の不具合は散水ホースに穴があいた状態にと同じ様に雨水が飛び散りエルボが外れ場合は、蛇口からホースが外れた様に大量の雨水飛び散ります。

山間部などの別荘地では雨樋付いていない建物が多くあります。枯れ葉やゴミが溜まりやすく、雨樋の機能が果たせないからです。そのため軒の出を多く設けられ、外壁や基礎に雨水が当たらないように設計されています。 多くの住宅地では十分な軒の出を多く確保しても雨水は雨水排水に流さなけりばならないため、地上への垂れ流し建物も少なくなっています。

雨樋の破損を長年放置していた事例

  • 大雪で軒樋が少し垂れ下がってしまいったが大きな破損ではないので放置して数年後、軒樋全体が垂れ下がり一部軒樋が腐って落ちてしまいました。同時に破風板も腐食が進み軒樋と共に落ちてしまいました。
  • 集水器の破損を放置し続け、強風で飛ばされる隣家の窓ガラスを割ってしまった。
  • 長年放置された建物の基礎廻りの土が削られて基礎と外壁に一部にクラック入り土台と柱が腐食してしまいました。
  • 2階の竪樋が1階の下屋根の部分でエルボとハイ樋が外れ壁際の雨押えから室内雨水が侵入し野地板と垂木が腐敗しました。
  • 軒樋の継手の破損し雨水が出窓屋根にあたる騒音が年々大きくなり、ご近所トラブルに発生。

雨樋の不具合を長年にわたり放置すると建物のに大きなダメージを与える事になります。外壁の劣化が激しく進んだり、黒ずみやカビが発生したり建物の外観美全体失われてしまいます。 また、雨樋以外の箇所に被害は発展し修繕工事も困難になります。 破損などの部材がぶら下がっていたり、下屋根に落ちたまま放置していると大変危険です。強風による飛散で隣家にご迷惑をかけたり、通行人への被害や危険性も高まります。 

小さな破損や不具合が発生した場合速やかに対処する事を推進します。 早期の対処が低価格の修理費用に繋がります。

台風被災だが火災保険が適応される?されない?

台風シーズンに入り今年も台風の上陸が多そうですが、皆さんのお宅は台風の対策は万全でしょうか。自然災害はいつ起きるか分かりませんので日頃の目視チェックやメンテナンスが大切なマイホームを守る事に繋がります。万が一台風による家屋の被害が発生した場合には、破損個所の確認と屋内への雨水侵入状況を速やかに把握する必要があります。豪雨・強風の中での対応は危険ですので、安全な場所で待機下ください。台風が過ぎ去った後に速やか工事業者へ連絡して被害の確認を依頼してください。(ただし、こうした災害が発生した場合に悪徳業者の飛び込み営業が増えるのでご注意ください。)

被害確認を依頼する時に、まずは見積のみで工事依頼は後日改めて連絡する事を伝えてください。強引に契約を迫る業者は避けた方が良いでしょう。慎重に業者を選択した上で火災保険を使う事を伝えてください。この時期は業者によって見積金額にばらつきがあります。保険を使う事を見越しているのです。あまりにも高額な見積は怪しいかも知れません。

ご自身が加入されている火災保険の契約内容を確認してみてください。本当に火災保険が適応される契約内容なのかを確認したうえで業者に伝えてください。 時々いらっしゃいます、「保険がおりませんでした。」「適応されませんでした」という方が・・・・ そうなんです、100%保険が適応される訳ではありません、適応されないケースもあるのです。

台風で火災保険がおりない5つのケース

  1. 契約に含まない補償 ・火災保険加入時に保険料を安く抑えるため水災・風災補償を外して契約する場合があります。「台風による大雨で河川が氾濫して床上浸水した。」というような水災補償が契約に含まれていないと火災保険がおりません。 「台風の風圧で窓ガラスや屋根などが飛散した。」というような風災補償が契約に含まれていないと火災保険がおりません。 建物の火災に対する保険として火災保険に加入するので、水災・風災などは特約となっている場合、あまり考えず特約を外して契約しがちのようです。 火災保険で補償を受けるには契約内容を把握しておくことが重要です。
  2. 免責金額以下の金額 ・保険料を安く抑えるために免責額を設定している契約があり、耐風被害金額が免責金額以下であった場合は火災保険がおりません。特に古い契約で風災補償に免責金額が20万円の場合、20万円を超えた部分から補償される仕組みです。被害金額が10万円や15万円程度であった場合は20万円に満たないので保険金が支払われません。
  3. 経年劣化による損害 ・保険で補償されるのは、被害が自然災害によるものであることが必要があります。台風によって雨漏りした場合でも、雨漏りの原因が経年劣化によるものだと経年劣化部分の修理費用は補償されません。長く放置されている場合は仮に自然災害で修理が必要になったとしても経年劣化との区別が難しく火災保険がおりない可能性が高いと言われています。(屋根被害の原因が風災によるものか、経年劣化によるものかを判断するのは屋根修理業者に依頼する事をお勧めします。
  4. 初期不良(不具合) ・新築した時からの初期不良があり、台風によって屋根修理が必要と発覚したとしても、それは人的なミスが原因であるため火災保険がおりません。ただし、新築時からの初期不良によって10年以内に雨漏りが発生した場合は、瑕疵担保(かしたんぽ)責任を建てた建築会社が負っているため建築会社に無償で修理してもらう制度があります。この場合は初期不良によって屋根修理が必要だとしても雨漏りでない被害は瑕疵担保責任の対象外となりますのでご注意ください。
  5. リフォーム時の不良 ・屋根のメンテナンスやリフォーム(外壁塗装や電気工事など外装工事も含む)を行った時に気付かずに屋根を破損させている事があります。台風によってその破損が発覚して屋根修理が必要になった場合は破損の原因が人的ミスとなるので火災保険がおりません。メンテナンスやリフォーム後に雨漏りがするようになったり、屋根修理が必要になった場合は責任をとってもらうべきです。(メンテナンスやリフォーム後に屋根のチェックすることは難しいので信用できアフターフォローや施工前と作業状況と完工の写真などの管理をしてくれる業者を選ぶと良いでしょう。)

台風災害による屋根修理で火災保険を使うための条件

屋根修理で火災保険を使うことが出来る条件は風災と認められることがポイントです。 具体的には台風による破損・飛散などの場合となります。

・棟板が強風で飛散した。・瓦などの屋根材が強風で飛散した。・雨樋が強風で破損した。・家屋近辺の樹木が倒れて屋根や外壁など家屋を破壊した。・外部からの飛散物による家屋の破壊。 等々人的破損以外の強風によるもの。 風災による被害だとしても被害発生日から3年以内に自分で申請する事が必要です。(発生日から月日が経過しすぎると経年劣化の疑いが浮上しますので速やかに対処してください。)

火災保険の補償申請には以下3つの書類を用意する必要があります。

  • 保険金請求書
  • 修理見積書
  • 調査報告書(被災した場所の写真)

被災後の流れ

  1. 家屋の状況確認ご修理業者に連絡 風災による被災か?の確認を依頼と同時に見積依頼。 ⋆この時点では契約しないでください。
  2. 保険会社へ連絡、風災補償の対象になっているか契約内容の確認した後、保険金請求書などの書類を送ってもらう。
  3. 修理業者からの見積書と調査報告書(被災した場所の写真)を受け取り、工事内容を確認、説明を受けてください。
  4. 保険会社から保険金請求書が送られてきたら、書類に必要事項を記載し、見積書と調査報告書を添付して保険会社に送り返します。
  5. 保険会社の調査員の来所、破損個所と写真の確認など風災による被災かの確認 風災によるものか判断されます。 不安な方は修理業者に立ち会ってもらうと良いでしょう。(保険会社の来所がない場合があります。その場合は速やかに保険金が振り込まれます。)
  6. 保険会社の現状調査ご数日で保険金の振込が確認できます。
  7. 修理業者に連絡して工事内容や対応に疑問がなければ契約
  8. 着工~完工 最終確認~請求書受け取り 支払い

まとめ

最近では火災保険は様々な特約がパックになっています。保険料押さえ安く済ませたい気持ちは分かりますが、万が一の時の保険、いざという時の保険ですのでなるべくなら特約は充実方が良いでしょう。災害時の修理金額は高額ですので、住宅ローンを払いながらの実費負担は家計を圧迫します。  また、災害時は落ち着いて慎重に修理業者を選んでください。

 

先人の知恵・技・雨仕舞に脱帽です。

近年では、あまり目にすることが出来なくなった茅葺屋根ですが、屋根の原点がここに詰まっています。多くの人は、古臭外観美にかけると思うでしょう。

しかし屋根職人の目線で分析すると、先人の知恵と技に関心させられます。 春夏秋冬問わず快適な適温を保つことの出来るハイブリッド屋根です。

茅葺屋根とは

茅葺屋根は茅と呼ばれるイネ科のススキを束ねて葺いた屋根の事を言います。この茅葺屋根は一見、雨漏りしやすそうに見えますが実は見た目に反して雨漏りしないのです。屋根に使われる茅は枯れたススキを手作業で刈り一つの束にします。草刈り機で刈ると上下がバラバラになってしまい大変な為、全て手作業で行います。また、ススキだけではなく他の植物が入ってしまうので、ススキのみにする為仕分けをして一つの束にするという大変な手間と時間がかかって茅葺屋根の茅は出来るのです。

(ススキの他にもヨシや小麦・稲などがあります。小麦や稲は耐久性悪く長持ちはしません)

茅葺屋根の特徴

茅葺屋根のの特徴は耐久性が高く、雨水が建物内部に侵入しにくい構造になっている事でする。耐久性に優れた茅葺屋根の耐用年数は30年と長く、中でもススキではなく、ヨシを使用した茅葺屋根の耐用年数は40年以上と言われてます。 基本的に雨漏りを防止するため急勾配の屋根で茅の束を何層にも重ねた屋根の厚みがあり、屋内は吹抜けで天井が高く通気性・吸音性・断熱性・保温性に優れ「呼吸する屋根」と言われています。

そして茅葺屋根の費用相場は1000~2000万円と推定されています。費用が高価になる理由としては、高品質なヨシやススキの価格が高騰したことと、茅葺屋根を葺ける職人がほとんどいない為でしょう。

なぜ雨漏りしないの?

雨漏りしない説

( )内は私のツッコミ、独り言

  • 茅が厚く葺かれているので下まで浸み込むのに時間がかかるから。 (下まで浸み込む前に半分迄浸み込んだら雨水と茅の重量で潰れるだろう(笑))
  • 雨で濡れた茅が膨張して隙間を塞ぐから。 (隙間を塞ぐほど膨張って、どんだけ水を吸ってるんだよ(笑)) 
  • 屋内の囲炉裏の煙で茅に付いたススが雨をはじくから。(囲炉裏の真上はあるかも? ススって水をはじくの?吸水して固まらない?)

雨漏りしない理由

茅葺屋根が雨漏りしない理由として上記のような説が唱えられていましたが、近年の研究結果では素晴らしい結果が発表されました。

  • 茅を束状にすると起こる導水効果です。この導水効果で表面だけに雨水が流れるようになっています。更に水の流れる隙間を作ってあげることで下(内部)への浸透を防いでくれているそうです。 この導水効果とは水を導いて流す効果の事を言い、毛細管現象と同じような原理です。 少し分かりやすく言うと小さな雨粒が茅の表面だけを流れながら雨粒同士が連なり大きな塊になって軒下まで流れるというイメージです。 そのため、経年で茅の形状が崩れ隙間が埋まってくると導水効果が無くなり長雨が続くと雨漏りするようです。
  • 屋根形状です。茅葺屋根の傾斜は急勾配です。急勾配にする事によって雨水を留めず軒先まで一気に流れさせることが出来ます。 また雪が降る地域ではこの急勾配のおかげで沢山の雪が降っても自然に地面に落ちてくれます。その為豪雪地域では茅葺屋根が好まれていたようです。
  • イネ科の植物は茎に油分が含まれており耐水性に優れている事が考えられます。

茅葺屋根は現在の建築基準では不適合?

茅葺屋根と言えば世界文化遺産の「白川郷」や五箇山の合掌造りが有名です。東北地方の旧武家屋敷や宿場町では今でも多く茅葺屋根が見られます。また伊勢神宮正宮・別宮などの社寺建築では古式にのっとり茅葺屋根を維持してます。 ですがこれらの建造物は国や自治体による管理のもと維持されており、現実的に新築することは認められません。 市街地などの防火必要な指定地域に新しく建てる建造物の屋根材には不燃材の使用が義務付けられているからです。茅葺屋根の茅はススキやヨシをしっかり乾燥させたものを使用する為燃えやすく、ひとたび火事が起こると全焼を免れる事は出来ません。 また茅葺屋根は強風に弱く台風などの被災に遭いやすいです。  茅葺屋根の建物は天井が高く吹抜けの造りのため、柱や梁など丈夫な木材で造られていますが、現在の建築基準法では耐震性に適さないことも挙げられます。

茅葺屋根工法から学ぶこと

茅葺屋根が雨漏りを防いでいるのは防水ではなく、雨仕舞でした。防水とは、とにかく隙間を塞ぐ事で雨水の侵入を防ぐことです。雨仕舞とは、隙間を利用して雨水流し雨漏りを防いでいます。 茅の隙間による導水効果で雨漏りを防いでいるのに雨仕舞の素人が隙間が開いているから雨漏りしたと勘違いして隙間を塞ぐ処理をするとかえって雨漏りが激しくなることがあります。現在の屋根でも同じよう事があります。瓦屋根やスレート屋根などで、塗装工事や部分補修などで塗料やコーティング処理などで補修ご雨漏りがが発生した、もしくは雨漏りが激しくなった、などの事案あります。雨水の通り道や抜け道を塞いてしまった事から起きる雨漏りが多々あります。また、金属系の屋根や外壁は捨て板などを使用しています。これは雨水屋根の内側に侵入した場合外に排水する役割があります。コーキング剤は数年で劣化し割れてしまいます。コーキングに頼らず雨仕舞で勝負しているのにだいなしです。(´;ω;`)  また毛細管現象による屋根裏への雨水の侵入も考慮してコーキングは屋根表面よりも屋根材の裏側で処理をし雨水の排水がスムーズに流れ出るように施工します。

昔の人はこの導水効果を知っていて茅で屋根を造ろうとしたのかは分かりませんが先人の知恵は凄いですね。通気性、吸音性、断熱性、保温性の高い屋根は現代のように冷暖房設備が無かった時代に夏は涼しく、冬は暖かく快適な生活送れるように造られていて、素晴らしい知恵と技でした。

屋根は重たい屋根を使用?軽い屋根を使用?

日本建築に多く使われてきた日本瓦、カラフルな洋瓦、カラーベスト(ころにある)と呼ばれるスレート瓦、ガルバリウム鋼板などの金属屋根、ルーガや鉄平という商品名のハイブリッド軽量瓦など、住宅街を見渡すと様々な仕上がりの屋根を見ることができます。それぞれの屋根がどれくらいの重量があるかご存知な方少なく、大半の方は知らないと思います。また興味がない方も多いかと思いますが知っておくと少し為になるかも知れません。

屋根を仕上げている屋根材ごとに重量は異なります。そこでおおよそ単位重量をまとめました。

  屋根材1枚当たりの重量 屋根材1坪当たりの重量 屋根材20坪当たりの重量
日本瓦 (土葺き) 約3,0㎏ 約240㎏ 約4800㎏
日本瓦 (瓦桟葺き) 約3,0㎏ 約160㎏ 約3200㎏
モニエル瓦 約4,5㎏ 約150㎏ 約3000㎏
スレート瓦 (カラーベスト、コロニアル)

約3,5㎏

約70㎏ 約1400㎏
ハイブリッド軽量瓦 約3,0㎏ 約70㎏ 約1400㎏
ガルバリウム鋼板 約2,0㎏ 約18㎏ 約360㎏

それぞれ1枚毎の働き寸法か違うので瓦材は大量の枚数を必要としますが、ガルバリウム鋼板は1枚の大きさも長尺な為少ない枚数かつ軽量となります。

日本瓦ではおおよそ5tもの重量があります。かなり多くお宅で採用しているスレート瓦(カラーベスト)ではおおよそ1,5tと日本瓦の1/3以下であることが解ります、そして近年脚光を浴びて新築でも採用していることが多いガルバリウム鋼板屋根になりますと日本瓦の1/6以下にまで軽量になります。家の一番高い位置にある屋根が重たい状態は地震などで家が揺れる屋根の重みで左右に大きく揺れる理屈を理解する事ができます。阪神淡路大震災をきっかけに建築基準法が見直され耐震性が強化された設計となり、同時に屋根の軽量化もすすみまして。 もちろん重たい屋根だから「地震に弱い」「耐震性が悪い」という訳ではありません実際に重たい屋根を使用する場合はそれ相応に耐震性が強固な作りになるのが一般的で問題ありません。しかし、築年数が長く耐震基準に満たない建物の多くあります。外壁や基礎にひび割れが生じている場合は軽量の屋根に葺き替えをが検討してみてください。また耐震構造で丈夫な基礎だとしても地盤がしっかりしていないと意味がありません。農地から宅地変更た土地を区画整理た分譲住宅などで地盤改良をしていない場合は基礎工事を行う前に対処した方が良いでしょう。昔は沼地だった地域や水捌け良くない地域は大雨時の地盤沈下や地震時の液状化現象でより大きく沈下する場合があります。

重たい屋根と軽い屋根どっちが良いの?

重たい屋根でも新築時は問題なかったとしても数年経つとどうでしょうか?実は将来的には軽い屋根に葺き替えた方が良いケースもあります。 年数が経過すると建物も劣化します、そう経年劣化ですね。特に定期的なメンテナンスを怠れば、よりその速度は高まります。劣化状態によっては耐震性が低下しているケースがあり、重たい屋根はかなりの負荷がかかります。 特に下記の症状が見られる場合は注意が必要です。

  • 雨漏りよる躯体腐食  柱・梁・桁・垂木・野地など木材が濡れて腐食したり強度低下
  • シロアリの発生   玄関口や土台や浴室などシロアリに木材が食われると強度が著しく低下  
  • 基礎のひび割れ・損傷   屋根や躯体の重量を均等に受ける事ができなくなります

屋根の重量は常に下にかかっていますので相応の骨組みと、支える基礎がであれば重たい屋根でも永く維持出来ると思います。日本古来の建築物の神社仏閣は永年に渡り健在です。良質な建材を使用し、通気性が間取り構造になっているためかもしてません。実際に一般住宅ではコスト的にも実生活的にも厳しいと思います。コストを抑え、長い目で見れば軽量屋根の方が良いでしょう。

軽い屋根に葺き替える際の注意点

軽い屋根リフォームするのであれば、現在の瓦を撤去して新たに軽い屋根に葺き替える「葺き替え工事」が基本です。葺き替えと言っても「下地の野地板」をどうするかによって重さが変わってきます。野地板を「増し張り」する工法と「張り替える工法」と2種類あります。野地板の重さは、一般的12㎜厚のもので「約8㎏/㎡」です。この野地板を増し張りすると新しい屋根材に野地板の重さがプラスされるため注意が必要です。

  • 葺き替え工事・野地板増し張り  メリットは張り替える手間や廃材処理費が抑えられる、増し張りする事で下地の強度が上がり多少の断熱性が上がります。また野地板を剝がすと垂木を痛めてしまう事があります。 デメリットは屋根材の重さに野地板の重さがプラスされます。 増し張り工法でスレート屋根を採用すると瓦屋根に比べると軽いけど少し近づいてしまいます。この重さの点がリフォームでガルバリウム鋼板が選ばれる1つの理由です。
  • 葺き替え工事・野地板張り替え  メリット、デメリットは増し張り工法の逆となります。

まとめ

屋根の重さは地震に関係はしていますが「重い」からと言って「耐震性が悪い」という訳ではありません、相応の構造躯体がしっかりしていれば問題ありません。ですが経年劣化で耐震性が低下する事もありますので、心配な方は屋根リフォームを検討しても良いかと思います。屋根が全ての耐震性を担っている訳ではないものの、屋根の軽量化により耐震性アップ期待は持てます。 重たい屋根を使用している場合は、金属屋根などの軽い屋根にリフォームするのも1つの選択だと思います。

 

 

 

雨漏り原因とシミの発生箇所

雨漏りが発生する原因は千差万別で単純に見た目で分かる雨漏りもあればプロの目で見ても分かりにくい雨漏りもあります。中でも原因として大きく3つ挙げられます。①屋根材ズレ及び欠損による雨水の侵入。 ②外壁塗装塗膜の劣化、クラックからの雨水の侵入。 ③ベランダ等の防水層の劣化、雨水が流れず溢れて侵入。 雨漏りしているということは、少し前から雨水が侵入していた事も多くありません。手遅れになってからでは莫大な費用をかけて大規模な工事が必要になるかもしれません。

雨漏りの原因トップ10

雨漏り雨漏りの原因としては経年劣化、自然災害によるダメージ、ゴミ等の排水路の詰まりなどがあります。これらの事例をふまえて、よくある雨漏りの原因を1位から10位までまとめてみました。 1位 屋根板金の曲がり破損  2位 屋根材の割れ、欠損、ズレ  3位 窓、サッシの劣化  4位 ベランダ防水層の劣化  5位 外壁材のひび割れ  6位 外壁のコーキングの劣化  7位 天窓のガラスパッキンの劣化と板金雨仕舞  8位 雨戸・戸袋の腐食  9位 雨樋の詰まり、破損  10位 ベランダの排水口の詰まり

  • 1位 屋根板金の曲がり破損  屋根の棟板金・谷板金・ケラバ・破風板金といった折り目の端の部分は10~15年前後で浮きや釘の緩みが起こり雨水の侵入となりやすい部分です。また自然災害を受けやすい箇所です。 〇屋根板金が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階屋根も同様) 〇修理解決方法は各板金部材の交換及び補修や補強。 
  • 2 位屋根材の割れ、欠損、ズレ  スレートや瓦などの屋根材に破損・脱落・強風による消失があり、露出した屋根下地から天井裏に雨水が浸みこんでしまうパターンです。 〇屋根材の破損が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階も同様) 〇修理解決方法は屋根材の部分差し替えやズレの補正。破損箇所の範囲と屋根下地の状態によって、野地板や垂木の交換も必要です。
  • 3位 窓サッシの劣化  家の窓・ドア・換気扇などのサッシと外壁材の境目には、コーキングで止水処理かされています。コーキングは年月が経つと劣化してきて、細かなヒビや裂け目が発生し、雨水の侵入口となるのです。サッシ廻りは雨水が当たりやすく、留まりやすく、劣化も起きやすい部位です。 〇サッシが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決方法はサッシの古いコーキングを剝がし、新しいコーキングを充填する「打ち替え」という作業をおこないます。
  • 4位 ベランダ床の防水層の劣化  ベランダ床面ウレタン・FRP・シートなどで形成された防水層の撥水力・防水力が経年劣化で低下し、水を通すようになり家に染み込むパターンです。床面だけではなくベランダと外壁との繋ぎ目の、立ち上がり部分、手摺なども侵入口として考えられます。 〇ベランダ床が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決方法はベランダの床や境界部分の防水層を新しくする工事により、雨水の侵入を解消します。 
  • 5位 外壁材のひび割れ  外壁がモルタルの場合、雨漏りの原因はがいへきにあるひび割れであることが多いです。外壁をチェックして幅5㎜以上のひび割れ(クラック)があった場合は、ほぼ確実にそれが原因でしょう。ひび割れは窓などの開口部の周囲に起こりやすいので、異常がないか点検する際は窓まわりから見ると発見しやすいです。 〇外壁のひび割れが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般 〇修理解決は雨漏りの原因原因となっているひび割れに沿って外壁を少し削り、できた溝にシーリング材やモルタル補修材を埋めて塗装工事する工事方法です。
  • 6位 外壁の目地のコーキング劣化  外壁の目地のコーキングと呼ばれる充填剤が剝がれたり瘦せたりすると、そこから水が侵入している疑いがあります。窯業系サイディングで金具止の場合はこの可能性でしょう。 〇外壁の目地が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決は古いコーキングを剝がして新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」という作業を行います。
  • 7位 天窓のガラスパッキンの劣化  採光の為に天窓(トップライト)が設置してある場合、雨水の侵入敬老も天窓がもっとも疑われます。ガラスパッキンとは天窓のガラスとサッシの繋ぎ目の止水処理の部分でほとんどの場合この部分の経年劣化が雨漏りの原因です。 〇天窓が原因で雨漏りしやすい箇所は天窓廻りの天井や近辺の壁です。 〇修理解決は天窓の施工が出来る屋根修理業者を呼びパッキンの交換作業を行います。
  • 8位 雨戸の戸袋  古い家の場合、雨戸を収納する戸袋の裏側が防水処理さていないことがあります。この部位に長期間雨にさらされると雨漏りが発生するようになり。 〇戸袋が原因雨漏りしやすい箇所は1階の天井や壁または床 〇修理解決は防水処理されていない戸袋を防水化するか、雨戸をアルミサッシやシャッターに交換する工事わ行います。
  • 9位 雨樋の破損・詰まり  雨樋の異常箇所から外壁に直接流れている水が隙間を通って室内に染み込んでいる場合があります。(とくに軒の出が少ない建物)その場合、雨が降っているときに雨樋の水が問題なく流れていかを見て、以上箇所近辺の外壁が濡れていれば疑わしいです。 〇雨樋が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁です。 〇修理解決は雨樋の詰まりが原因の場合、点検、清掃を行います。雨樋が物理的に破損している場合は交換工事が必要です。
  • 10位 ベランダの排水口の詰まり  落ち葉やゴミで排水口が詰まり、流れなくなった雨水が壁に染み込んでしまったパターンです。 〇ベランダの排水口が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決はベランダ・バルコニーの排水口の詰まりを掃除して解消する事で、正しく水が流れるようになります。

雨漏りが原因ではない水漏れ、シミ 

〇雨漏りとよく間違えやすい現象に結露や水道管設備による内装へのシミの発生があります。 「漏水」とは、水道管よ排水管の劣化により水が壁・床・家財が濡れてしまう現象です。 「結露」とは外気と室内の気温差で水滴が発生し、内装の壁にシミができてしまう現象です。〇結露が原因でシミができやすい箇所は屋内の壁(外壁の結露)、2階の天井(屋根裏の結露) 〇解決方法は・外壁に換気口を設置 ・屋根に換気棟を設置。

結露が起こりやすい箇所  洗面所、浴室、水道管やエアコンの配管の周辺 〇解決方法は換気をよくすること(笑)

 

屋根や外壁の各部位の不具合や雨漏りの原因

雨漏りの原因は雨漏り発生部分によってそれぞれ特徴や前兆があります。外装を見渡し観察して変形や変色の違和感を感じたらご注意してください。どんな建材や部材でも耐候年数や寿命があります。またご自宅の立地条件や自然環境によって経年劣化の進行は様々です。各部位の役割や特徴、不具合の原因などをご紹介します。

屋根の部位・役割

  • 棟(むね) 棟には場所によって名称があります。 大棟(おおむね)とは 屋根の頂上、一番高いところにあり屋根の面と面が交差する部分。屋根のほぼ中心にある水平な部分で雨水の侵入を防ぐ役割がある。棟板金や棟瓦などが取り付けられています。 隅棟(すみむね)・下り棟(くだりむね)とは寄棟屋根や入母屋屋根などで四方の面に配置されている棟のことです。屋根面の隅(入隅)部分にある事や屋根の高い部分から見ると下っているので、隅棟や下り棟と呼ばれています。 棟の不具合や雨漏りの前兆に棟の歪みや浮遊が見受けられます。高くて目視しずらいと思いますが。棟の高さが一定でなかったり、通りが曲がっている場合には注意です。棟板金の場合、下地材が貫板で施工されている事が多く、貫板の劣化や腐敗で固定ビスや釘の強度低下の為棟が浮き上がったりねじれたりします。強度不足の棟が強風で飛ばされる事案が多いです。
  • 破風(はふ)切妻屋根の妻側、三角形になっている部分のことです。ここに取り付けられている板を破風板と呼びます。 破風板は無石綿の石膏製や塩ビ製などの既製品がメインですが、破風板を塗装仕上げの場合もあります。また最近ではGL鋼板曲げ加工で破風板を覆い被せる工法も多くなりました。 石膏製などの既製品は定尺ので長さが決まっているので、破風板と破風板の繋ぎ部分はコーキング目地納めとなります。一方、GL鋼板曲げ加工のような板金納めは鋼板どうしを重ねる工法なので雨水の侵入リスクが低いとされています。 破風は軒天や外壁への雨水侵入を防ぐ役割があり重要部位です。 近年人気の軒の出が浅い住宅や軒ゼロ住宅は屋根と外壁の境目から雨水の侵入が多く報告されております。台風のような強風と豪雨のときは、雨水が横からや下から外壁に当たるため屋根と外壁の雨仕舞と適正な破風板の納めが必要とされます。
  • 鼻隠し(はなかくし) 破風板の延長で軒先に取り付けられた水平の部材のことです。雨樋が取り付けられている部分です。部材は破風板と同様のものになります。 軒先は屋根の雨水が流れ落ちてくる場所です。雨樋が雨水を受け流す役割があり、雨樋は落とし口に向かって水勾配がついていますが、大雪でのダメージによって垂れ下がってしまいます。雨樋か機能せず雨樋内の雨水が鼻隠し側に溢れでると鼻隠し内部の垂木や軒天が腐敗します。垂木が腐敗し強度低下を起こせば屋根の軒先部分が垂れ下がってしまい、外壁内部への雨水侵入の原因となります。
  • ケラバ 切妻屋根などで雨樋が付いていない部分で屋根の端部。建材や部材の名前ではなく、場所を示す言葉で妻側の端部分。(破風板の上に乗っている部分) ケラバ部分にはケラバ水切りや唐草などの板金部材やケラバ瓦など妻側の野地板や破風板を守る部材が使われています。ケラバ部分に不具合が起きると野地板や垂木と破風板が腐敗し雨漏りの原因となります。また強風による屋根の破損が多い部位です。
  • ドーマー{鳩小屋(はとごや)} 屋根の上(屋根の途中)に設置している窓のことです。家内及び屋根裏への最高や通気を目的に設置されている。屋根の勾配と同じ角度で取り付けられている天窓とは違い窓は垂直に取り付けられているので屋根から突き出している。天窓は太陽光が直接部屋入ってくるが、ドーマーの場合は太陽光が間接的に入って来る感じです。 ドーマーや天窓などの屋根上の突起物廻りは雨漏り要注意ヵ所です。 1次防水のルーフィングの立上げ部分や機密防水テープなどの下処理と確実な雨仕舞が要求される部分です。雨水の通路を確保しホコリなどのゴミが溜まらないよう施工されていないと雨漏りの原因となります。ここでの雨漏りは直接、室内に侵入してきます。

これらの部位が屋根の雨漏り発生が多く見られる部分です。適正な雨仕舞を施工しても経年劣化による不具合は必ず起きます。定期的なメンテナンスを行えば屋根を長持ちさせることができます。  最終的に室内への雨水侵入を防ぐのは1次防水のルーフィングになります。ルーフィングの敷き方や適正な重ねや立ち上げが重要です。ルーフィングの寿命は20年~25年と言われています。築15年位より前に雨漏りが確認された場合は雨仕舞の修理や清掃またはコーキング処理で治まる事が多いですが、築20年以上経過後の雨漏りはルーフィングの寿命を視野に入れて屋根の葺き替え工事もしくはカバー工法を検討した方が良いでしょう。

外壁の雨漏り発生部位

  • 雨戸(あまど) 大きな窓の開口部の外側に設けられた戸のことで、引き戸・シャッター・折り戸と様々なタイプがあります。近年は一切設置されていない住宅や小さめの窓のみ設置されている住宅もあります。 強い風雨対策や防犯の為に設置されています。 雨戸やシャッターなどはサッシに干渉している事が多く外壁との取り合い部分からの雨水の侵入が発生します。下処理の透湿シートや機密防水テープを施工しコーキング目地やモルタルのひび割れが無ければ問題ありません。万が一雨漏りが発生した場合、柱や土台が腐敗しますので早急に対象した方が良いでしょう。
  • 戸袋(とぶくろ) 引き戸の雨戸を開けた時に収納する箱状のもの。戸袋がなくレールの上にそのまま雨戸を収納する仕組みのものもあります。最近ではシャッターが設置されている住宅が多く、戸袋の需要は減っています。 戸袋も雨戸と同様の雨漏りが発生しています。雨漏りとは別に戸袋の中に鳥が巣を造る事案多く発生します。回避するには毎日の開け閉めが必要だと思います。
  • 庇(ひさし)・霧除け(きりよけ)玄関や窓などの開口部の上に設けられいる小さな庇のことです。霧や雨の室内への侵入を防ぐ役割があります。近年では設置されていない住宅も多く玄関や勝手口のみ後片付けのアルミ製庇がメインとなっています。窓の解放時に急な雨に初期対応してくれます。 庇や霧除けも外壁との取り合い部分から雨水が浸みこむ事があります。 後片付けの庇はボルトや固定ビスの隙間から雨水が浸みこむ可能性がありますので適正トルクで締め付け固定されているか又強く締付て外壁が変形やひび割れが生じていないか確認が必要でしょう。
  • 笠木(かさぎ) 塀や腰壁、パラペットの頂へ被せる建材。GL鋼板曲げ加工で被せる施工やアルミ製の製品が多いです。ベランダやバルコニーはアルミ製で手摺付きのものもがメインだと思います。アルミ製は笠木と笠木の繋ぎ目の部分は雨水侵入しやすいので注意です。又は笠木の下がり部分と外壁の隙間からの雨水の侵入があります。下から吹上た雨水が原因です。GL鋼板曲げ加工の場合は現状寸法に合わせて十分な下がりやクリアランス考慮して加工取り付けし、繋ぎ目も笠木どうしを重ねる工法なので雨水が浸みこむリスクが軽減さてます。

 

雨樋は必要なのか?特性・機能性・役割

雨樋とは雨水を集めて排水させる機能を果たす部位です。外装を雨水のトラブルから守っている、もし雨樋が無ければ屋根の雨水は住居の屋根全体から流れ落ち騒音の原因になったり、建物を腐食させる原因となります。特に軒ゼロ住宅など軒の出が少ないデザインの建物は外壁だけではく、基礎廻りの地盤を削ってしまい沈下の原因にもなります。 主な被害ヵ所は軒先の腐食や破風板の腐食・窓廻り雨漏りが発生・外壁の黒ずみ変色などです。

雨樋の部位「軒樋(のきどい)」と「竪樋(たてどい)」の違い

軒先(鼻隠し・破風板)に横に渡して取り付ける樋を軒樋と呼び、屋根から流れてくる雨水を軒樋で受け流す役割の部分で、外壁に縦に渡した樋を竪樋と呼び、軒樋から流れてきた雨水を集水器(しゅうすいき)で受け集めて竪樋を通して地下に排水します。集水器は四角いマスのような形をしていますので沢山の水を集める役割があります。じょうご・アンコウなどと呼ばれるものもあります。最近の戸建て住宅では自在ドレーンと呼ばれるマスが無いタイプの雨樋が増えています。

樋の形状・丸と角

軒樋と竪樋にはそれぞれ丸い形の製品と四角い形の製品の2種類があります。丸い形の軒樋は半円(半月)の形で工事業者は(はんまる)と呼んでいます。一方、四角い軒樋の事を角樋(かくどい)と呼んでいます。20年以上前に建築された住宅は丸い形の製品が多く採用されていましたが近年は強度と排水機能を重視するようになり四角い形の製品が人気です。

樋の素材

塩化ビニール製の雨樋  戸建て住宅で最も普及している素材です。いわいるプラスチック(塩ビ)のことです。軽量で施工がしやすく安価なのが特徴です。ただし風に弱く紫外線に対する耐性が低い為経年劣化と共に歪みや外れなどの不具合が生じます。基本的には断面積が大きく、丈夫な角樋が理想的だと思います。しかし、費用的な問題や建物の形状による納まりを考慮して丸樋を選択することも多くあります。軒樋に関しては丸樋、角樋ともに鉄芯入りを選ぶことが重要です。プラスチックの中に鉄芯を入れて強化したタイプです。熱による伸縮や変形、雪に対する強度があるのでプラスチックのみ素材の不具合を大きく改善できます。現在では芯入りの素材が基本的ですが、ローコスト建売住宅では現在でもプラスチックのみの軒樋が使用されている場合があります。

アルミ製の雨樋  アルミ製の雨樋はとても丈夫です。錆びや変形も特になく長く安心して使い続けられる素材です。ただし、打撃には弱く打痕や歪みが目立ちやすい不安もあります。特に竪樋のような地上に近い場所では、誤ってぶつけてしまうとキズやへこみが目立ちます。とても高価なので気を付ける必要があります。

ガルバリウム鋼板の雨樋  ガルバリウム鋼板屋根の人気に伴ってガルバリウム鋼板製の雨樋の人気も高まっています。ガルバリウム鋼板はアルミ製ほど耐久性はありませんが費用対策の点では優れています。住宅だけではなく非住宅の雨樋もガルバリウム鋼板製品が増えています。

銅性の雨樋  銅は神社・仏閣の雨樋としてよく使われています。特に銅は経年変化により酸化し深みのある色合いに変わります。近年は酸性雨対策として樋の内側がシリコンコーティングされ酸性雨による穴あき対策されたおり内側が変色しずらくなっています。 銅製は腐食や劣化はありませんが強度がとても弱い為、雪の重みによる変形や打撃による打痕キズやへこみが目立ちます。銅製も高価です。(銅は価格変動激しいので生産時期によって施工金額が代わる事があります。)

丸樋と角樋の特性の違い

軒樋に関しては、半丸の軒樋は断面積が狭いので雨水を大量に受ける事が困難です。その為に水勾配を多く設け雨水の流れ速くし排水機能を高める必要だがあります。また集水器による雨水の落としヵ所を多く設ける必要があります。屋根の面積によりますが、長距離を流すのは避けた方が良いでしょう。軒樋の水上側が高すぎると雪が積もった場合、屋根からの落雪で軒樋が壊れてしまいます。

角樋は断面積が広く大量の雨水を受ける事が出来る為、水勾配は半丸樋ほど確保しなくても良いので違和感のない外観に仕上がります。ですが軒樋の内側には雨水がとどまりやすく枯れ葉や砂ぼこりによる泥が溜ま継手部分からの腐食や劣化が起きやすい。長距離を流す事が可能性がその場ある程度水勾配と吊り金具ほ強度が必要です。吊り金具は種類が多く積雪地域であれば積雪地域用の吊り金具をお勧めします。

竪樋に関しては、丸樋・角樋ともに断面積はさほど変わりありません。ですが丸樋の方が水はけ良くとくに和風建築や瓦屋根のようにエルボと呼ばれる部品を多く使用する場合(竪樋の進行方向を変える部品)丸樋の方が水はけや詰まりに優れていると思います。角樋の部材は小回りが効かず、仕上がりがスッキリしません。下屋根や外壁に障害物が無ければ角樋もスッキリ仕上がります。

雨樋の役割と必要性

冒頭で述べたように雨樋は屋根雨水を集めて地面の排水溝へ導く設備です。水の侵入により家屋が腐食するのを防ぐためです。破風板や軒天が雨水により軒先が腐ってしまうと屋根の崩落につながります。また外壁に大量の雨水が当たると窓などの開口部や外壁の目地からの水が侵入し柱や内装の壁などを濡らしてしまいます。特に2階建で1階の下屋根がある場合には1階の下屋根に落ちた雨水が外壁に跳ね返り雨漏りの原因になります。また屋根から大量の雨水が地面に直接落ちると基礎廻りの地面が削られて地盤沈下の原因や基礎のひび割れの原因にもつながります。 現在では雨水の排水処理が義務付けられている地域がほとんどなので雨排水は適切に行ってください。

山間部の別荘地などでは枯れ葉などにより逆に雨樋が邪魔な場合があります。木々に囲まれているため雨樋が機能果たせず、逆に屋根を腐らせてしまうからです。この様な立地条件の場合、軒の出を多く出して外壁や基礎廻りに雨水が当たらないように作られています。

屋根の種類と形状の特徴とメリット・デメリット

屋根の形にも色々あるけど「どれがいいの? 形で何が変わるの?」と言う疑問を感じる方も多いと思います。これからマイホームを建てられる方やリフォームをお考えの方は豆知識として知っておいて頂きたいと思います。屋根の形を最初から決めている方は少ないと思います。おおざっぱに「外観がこんな感じ?」と漠然とした想像で内装重視と予算を決めて、設計に入り徐々に実感が湧いてくると思います。ですがその前にどのような外観が周囲の景観に合っているか?立地条件や環境状況に対応して最適な生活環境を確保出来るか?設計や業者との念入り打ち合わせを重ねて慎重に決断をしてください。

屋根の種類・形状と特徴

切妻(きりづま)屋根 最も親しみのある一般的な屋根になります。

屋根の最頂の棟から地上に向かって二つの斜面が本を伏せた様な形状をしている。

切妻屋根のメリット シンプルな形で工事が比較的に簡単で防水処理の欠陥が少なくトラブルが発生しにくい。メンテナンスも比較的簡単です。新築時にもリフォーム時にも工事費を抑えたい方にオススメです。

切妻屋根のデメリット 妻側の壁には、日光や雨水が直接当たってしまいます。そのため妻側の外壁は劣化しやすく定期的に塗装などのメンテナンスを行わないと雨漏りなどの不安が残ります。できるだけ軒の出を確保することをお勧めします。また窓などの開口部には庇を設けた方が良いでしょう。

片流れ(かたながれ)屋根 一面しかない形の屋根です。

シンプルかつシャープな形状で洋風の家に人気です。

片流れ屋根のメリット 形状がシンプルで施工が簡単で防水上の欠陥が少ないため新築での需要が高まっています。デザイン性も高く屋根裏空間を確保しやすいのも特徴です。なお屋根面を南向き設計すれば太陽光パネルの設置に最適です。

片流れ屋根のデメリット 片流れ屋根は一面に雨水が集中します。大雨の際は雨樋から雨水が溢れてしまうトラブルが発生しやすくなるので気を付けなくてはなりません。また切妻屋根と同様に屋根が掛かってない妻側と屋根上部側の3面は雨や風が直接当たり劣化しやすいため外壁からの雨漏りが発生していないか点検が必要です。軒ゼロ住宅は外壁の1次防水、を念入りにチェックしてください。

寄棟(よせむね)屋根 寄棟屋根は最も多いタイプです。

勾配のある4つの屋根面で構成されています。

寄棟屋根のメリット 最上部に地上に対し平行にある「大棟」と言う部分があり大棟に対し傾斜がある棟の事を「隅棟(隅棟)・下り棟(くだりむね)」と呼びます。屋根面を4方向から支え合っているため耐風性があると言われており台風や嵐に強いです。

寄棟屋根のデメリット 寄棟屋根は雨水が4方向に流れます。この際大棟と隅棟の取り合い部分で雨漏りが発生する事があります。施工時やメンテナンス時に防水処理をしっかり行っていれば安全ではありますが、切妻屋根に比べると雨漏りのリスクが高いので注意が必要です。

方形(ほうぎょ)屋根 1つの頂点から4方向に屋根面が同じ角度で傾斜しているピラミッドの様な形の屋根です。

寄棟屋根の大棟がないタイプです。

方形屋根のメリット寄棟屋根と同様に4方向から支え合っているため丈夫な構造で台風や嵐に強い。

方形屋根のデメリット 方形屋根の下になる部屋は正方形に近い設計にしなくてはならない。全ての屋根面が三角形の為、太陽光パネルの設置に不向きです。

入母屋(いりもや)屋根 入母屋屋根は寄棟屋根と切妻屋根を組み合わせたようなデザインです。

田舎などで多く見られるタイプです。上部の切妻屋根と下部の寄棟屋根が一続きになっています。

入母屋屋根のメリット 雨樋から雨水が溢れてしまうトラブルが発生しにくいです。また屋根裏の断熱性や通気性が高くなります。

入母屋屋根のデメリット 接合部が多く屋根の形が複雑になるので工事の金額が高くなります。また防水上の欠陥が発生しやすい為、定期的なチェックが必要です。

はかま腰(はかまこし)屋根 はかま腰屋根は切妻屋根の妻側に屋根の上部から少しだけ寄棟屋根のような屋根面を設けた屋根形です。

「隅切(すみきり)屋根・半切妻(はんきりづま)屋根・ドイツ屋根」とも言います。

はかま腰屋根のメリット 道路や日影規制などの法的な規制により使われる事が多く、この形状を取り入れることで室内空間の自由度がたかまります。

はかま腰屋根のデメリット 切妻屋根と比較すると棟の形が少し複雑なため雨漏りが発生しやすい。

差し掛け(さしかけ)屋根 差し掛け屋根は切妻屋根の上部をずらしたデザインです。招き(まねき)屋根は、差し掛け屋根の1種です。

妻屋根の一方切の屋根の面が長く、もう一方が短い面です。

差し掛け屋根のメリット 強風や突風に強いというメリットがあります。壁部分を作ることが出来るので屋根の間に採光窓を設ける事が可能です。屋根の断熱性や通気性が保つ事が出来ます。

差し掛け屋根のデメリット 屋根と外壁との雨仕舞をしっかりしないと雨漏り発生の原因になるので要注意です。

越(こし)屋根 越屋根は採光や風通しの為に屋根の上に更に小さな屋根組をのせた形状の屋根です。

越屋根のメリット 開口部が高い位置くるため熱気が抜けていき風通しが良くなります。また窓の設置の仕方次第で夏の日射を防ぎ、冬は採光しやすくなります。

越屋根のデメリット 構造が複雑なため雨漏りが発生しやすい傾向があります。雨漏りが発生時、原因究明に時間と費用がかかるため、特にこだわらないのであれば避けた方が良いでしょう。

睦(むつ・りく)屋根・フラットルーフ式無落雪屋根 睦屋根は屋根勾配がほとんどない屋根です。

RC構造で利用されています。また同様にフラットルーフ式無落雪屋根は主に北海道地方で採用されている例が多いです。

睦屋根のメリット屋根面がほとんど平なので人が歩く事ができます。積雪地域では雪が滑り落ちる斜面がないため落雪対策をほぼ行わなくても済みます。

屋根のデメリ睦ット 傾斜がないため水が流れず溜まってしまうため防水層の防水性能と耐久性によっては雨漏りの危険性が大きく変わります。できるだけ施工時に高性能な防水層を選ぶ必要があります。防水シートのズレや不具合がないか定期的なメンテナンスが必要です。

バタフライ屋根・スノーダクト式無落雪屋根 バタフライ屋根は蝶々の羽を広げた様なユニークな形で屋根の端から真ん中に向かって低くなっているⅤ字型の形状です。

バタフライ屋根のメリット バタフライ屋根は個性的な外観を演出できます。無落雪屋根として施工する場合には屋根の谷(中心部のくぼんだヵ所)にスノーダクトを設置する事で融雪・排水できます。スノーダクト式無落雪屋根はなるべく傾斜を緩く設計するので雪下ろしの際転落事故を防げる店もあります。

バタフライ屋根のデメリット 谷の部分に水が溜まりやすい形状なので排水がうまく行かなくなると溢れる恐れがあり、屋根や樋の劣化が早いです。

 

屋根の種類は多くありますが、基本的に切妻屋根・寄棟屋根・片流れ屋根が一般的な形状です。お住まいの地域の自然環境に合って屋根を選択する事が大切だと思います。個性的なデザインを選んでも砂ぼこりや枯れ葉が貯まりやすい地域の場合、多くのトラブルが予想されますのでご注意ください。