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雨漏り原因とシミの発生箇所

雨漏りが発生する原因は千差万別で単純に見た目で分かる雨漏りもあればプロの目で見ても分かりにくい雨漏りもあります。中でも原因として大きく3つ挙げられます。①屋根材ズレ及び欠損による雨水の侵入。 ②外壁塗装塗膜の劣化、クラックからの雨水の侵入。 ③ベランダ等の防水層の劣化、雨水が流れず溢れて侵入。 雨漏りしているということは、少し前から雨水が侵入していた事も多くありません。手遅れになってからでは莫大な費用をかけて大規模な工事が必要になるかもしれません。

雨漏りの原因トップ10

雨漏り雨漏りの原因としては経年劣化、自然災害によるダメージ、ゴミ等の排水路の詰まりなどがあります。これらの事例をふまえて、よくある雨漏りの原因を1位から10位までまとめてみました。 1位 屋根板金の曲がり破損  2位 屋根材の割れ、欠損、ズレ  3位 窓、サッシの劣化  4位 ベランダ防水層の劣化  5位 外壁材のひび割れ  6位 外壁のコーキングの劣化  7位 天窓のガラスパッキンの劣化と板金雨仕舞  8位 雨戸・戸袋の腐食  9位 雨樋の詰まり、破損  10位 ベランダの排水口の詰まり

  • 1位 屋根板金の曲がり破損  屋根の棟板金・谷板金・ケラバ・破風板金といった折り目の端の部分は10~15年前後で浮きや釘の緩みが起こり雨水の侵入となりやすい部分です。また自然災害を受けやすい箇所です。 〇屋根板金が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階屋根も同様) 〇修理解決方法は各板金部材の交換及び補修や補強。 
  • 2 位屋根材の割れ、欠損、ズレ  スレートや瓦などの屋根材に破損・脱落・強風による消失があり、露出した屋根下地から天井裏に雨水が浸みこんでしまうパターンです。 〇屋根材の破損が原因で雨漏りしやすい箇所は2階の天井です。(1階も同様) 〇修理解決方法は屋根材の部分差し替えやズレの補正。破損箇所の範囲と屋根下地の状態によって、野地板や垂木の交換も必要です。
  • 3位 窓サッシの劣化  家の窓・ドア・換気扇などのサッシと外壁材の境目には、コーキングで止水処理かされています。コーキングは年月が経つと劣化してきて、細かなヒビや裂け目が発生し、雨水の侵入口となるのです。サッシ廻りは雨水が当たりやすく、留まりやすく、劣化も起きやすい部位です。 〇サッシが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決方法はサッシの古いコーキングを剝がし、新しいコーキングを充填する「打ち替え」という作業をおこないます。
  • 4位 ベランダ床の防水層の劣化  ベランダ床面ウレタン・FRP・シートなどで形成された防水層の撥水力・防水力が経年劣化で低下し、水を通すようになり家に染み込むパターンです。床面だけではなくベランダと外壁との繋ぎ目の、立ち上がり部分、手摺なども侵入口として考えられます。 〇ベランダ床が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決方法はベランダの床や境界部分の防水層を新しくする工事により、雨水の侵入を解消します。 
  • 5位 外壁材のひび割れ  外壁がモルタルの場合、雨漏りの原因はがいへきにあるひび割れであることが多いです。外壁をチェックして幅5㎜以上のひび割れ(クラック)があった場合は、ほぼ確実にそれが原因でしょう。ひび割れは窓などの開口部の周囲に起こりやすいので、異常がないか点検する際は窓まわりから見ると発見しやすいです。 〇外壁のひび割れが原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般 〇修理解決は雨漏りの原因原因となっているひび割れに沿って外壁を少し削り、できた溝にシーリング材やモルタル補修材を埋めて塗装工事する工事方法です。
  • 6位 外壁の目地のコーキング劣化  外壁の目地のコーキングと呼ばれる充填剤が剝がれたり瘦せたりすると、そこから水が侵入している疑いがあります。窯業系サイディングで金具止の場合はこの可能性でしょう。 〇外壁の目地が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁全般です。 〇修理解決は古いコーキングを剝がして新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」という作業を行います。
  • 7位 天窓のガラスパッキンの劣化  採光の為に天窓(トップライト)が設置してある場合、雨水の侵入敬老も天窓がもっとも疑われます。ガラスパッキンとは天窓のガラスとサッシの繋ぎ目の止水処理の部分でほとんどの場合この部分の経年劣化が雨漏りの原因です。 〇天窓が原因で雨漏りしやすい箇所は天窓廻りの天井や近辺の壁です。 〇修理解決は天窓の施工が出来る屋根修理業者を呼びパッキンの交換作業を行います。
  • 8位 雨戸の戸袋  古い家の場合、雨戸を収納する戸袋の裏側が防水処理さていないことがあります。この部位に長期間雨にさらされると雨漏りが発生するようになり。 〇戸袋が原因雨漏りしやすい箇所は1階の天井や壁または床 〇修理解決は防水処理されていない戸袋を防水化するか、雨戸をアルミサッシやシャッターに交換する工事わ行います。
  • 9位 雨樋の破損・詰まり  雨樋の異常箇所から外壁に直接流れている水が隙間を通って室内に染み込んでいる場合があります。(とくに軒の出が少ない建物)その場合、雨が降っているときに雨樋の水が問題なく流れていかを見て、以上箇所近辺の外壁が濡れていれば疑わしいです。 〇雨樋が原因で雨漏りしやすい箇所は屋内の壁です。 〇修理解決は雨樋の詰まりが原因の場合、点検、清掃を行います。雨樋が物理的に破損している場合は交換工事が必要です。
  • 10位 ベランダの排水口の詰まり  落ち葉やゴミで排水口が詰まり、流れなくなった雨水が壁に染み込んでしまったパターンです。 〇ベランダの排水口が原因で雨漏りしやすい箇所は1階の天井です。 〇修理解決はベランダ・バルコニーの排水口の詰まりを掃除して解消する事で、正しく水が流れるようになります。

雨漏りが原因ではない水漏れ、シミ 

〇雨漏りとよく間違えやすい現象に結露や水道管設備による内装へのシミの発生があります。 「漏水」とは、水道管よ排水管の劣化により水が壁・床・家財が濡れてしまう現象です。 「結露」とは外気と室内の気温差で水滴が発生し、内装の壁にシミができてしまう現象です。〇結露が原因でシミができやすい箇所は屋内の壁(外壁の結露)、2階の天井(屋根裏の結露) 〇解決方法は・外壁に換気口を設置 ・屋根に換気棟を設置。

結露が起こりやすい箇所  洗面所、浴室、水道管やエアコンの配管の周辺 〇解決方法は換気をよくすること(笑)

 

屋根や外壁の各部位の不具合や雨漏りの原因

雨漏りの原因は雨漏り発生部分によってそれぞれ特徴や前兆があります。外装を見渡し観察して変形や変色の違和感を感じたらご注意してください。どんな建材や部材でも耐候年数や寿命があります。またご自宅の立地条件や自然環境によって経年劣化の進行は様々です。各部位の役割や特徴、不具合の原因などをご紹介します。

屋根の部位・役割

  • 棟(むね) 棟には場所によって名称があります。 大棟(おおむね)とは 屋根の頂上、一番高いところにあり屋根の面と面が交差する部分。屋根のほぼ中心にある水平な部分で雨水の侵入を防ぐ役割がある。棟板金や棟瓦などが取り付けられています。 隅棟(すみむね)・下り棟(くだりむね)とは寄棟屋根や入母屋屋根などで四方の面に配置されている棟のことです。屋根面の隅(入隅)部分にある事や屋根の高い部分から見ると下っているので、隅棟や下り棟と呼ばれています。 棟の不具合や雨漏りの前兆に棟の歪みや浮遊が見受けられます。高くて目視しずらいと思いますが。棟の高さが一定でなかったり、通りが曲がっている場合には注意です。棟板金の場合、下地材が貫板で施工されている事が多く、貫板の劣化や腐敗で固定ビスや釘の強度低下の為棟が浮き上がったりねじれたりします。強度不足の棟が強風で飛ばされる事案が多いです。
  • 破風(はふ)切妻屋根の妻側、三角形になっている部分のことです。ここに取り付けられている板を破風板と呼びます。 破風板は無石綿の石膏製や塩ビ製などの既製品がメインですが、破風板を塗装仕上げの場合もあります。また最近ではGL鋼板曲げ加工で破風板を覆い被せる工法も多くなりました。 石膏製などの既製品は定尺ので長さが決まっているので、破風板と破風板の繋ぎ部分はコーキング目地納めとなります。一方、GL鋼板曲げ加工のような板金納めは鋼板どうしを重ねる工法なので雨水の侵入リスクが低いとされています。 破風は軒天や外壁への雨水侵入を防ぐ役割があり重要部位です。 近年人気の軒の出が浅い住宅や軒ゼロ住宅は屋根と外壁の境目から雨水の侵入が多く報告されております。台風のような強風と豪雨のときは、雨水が横からや下から外壁に当たるため屋根と外壁の雨仕舞と適正な破風板の納めが必要とされます。
  • 鼻隠し(はなかくし) 破風板の延長で軒先に取り付けられた水平の部材のことです。雨樋が取り付けられている部分です。部材は破風板と同様のものになります。 軒先は屋根の雨水が流れ落ちてくる場所です。雨樋が雨水を受け流す役割があり、雨樋は落とし口に向かって水勾配がついていますが、大雪でのダメージによって垂れ下がってしまいます。雨樋か機能せず雨樋内の雨水が鼻隠し側に溢れでると鼻隠し内部の垂木や軒天が腐敗します。垂木が腐敗し強度低下を起こせば屋根の軒先部分が垂れ下がってしまい、外壁内部への雨水侵入の原因となります。
  • ケラバ 切妻屋根などで雨樋が付いていない部分で屋根の端部。建材や部材の名前ではなく、場所を示す言葉で妻側の端部分。(破風板の上に乗っている部分) ケラバ部分にはケラバ水切りや唐草などの板金部材やケラバ瓦など妻側の野地板や破風板を守る部材が使われています。ケラバ部分に不具合が起きると野地板や垂木と破風板が腐敗し雨漏りの原因となります。また強風による屋根の破損が多い部位です。
  • ドーマー{鳩小屋(はとごや)} 屋根の上(屋根の途中)に設置している窓のことです。家内及び屋根裏への最高や通気を目的に設置されている。屋根の勾配と同じ角度で取り付けられている天窓とは違い窓は垂直に取り付けられているので屋根から突き出している。天窓は太陽光が直接部屋入ってくるが、ドーマーの場合は太陽光が間接的に入って来る感じです。 ドーマーや天窓などの屋根上の突起物廻りは雨漏り要注意ヵ所です。 1次防水のルーフィングの立上げ部分や機密防水テープなどの下処理と確実な雨仕舞が要求される部分です。雨水の通路を確保しホコリなどのゴミが溜まらないよう施工されていないと雨漏りの原因となります。ここでの雨漏りは直接、室内に侵入してきます。

これらの部位が屋根の雨漏り発生が多く見られる部分です。適正な雨仕舞を施工しても経年劣化による不具合は必ず起きます。定期的なメンテナンスを行えば屋根を長持ちさせることができます。  最終的に室内への雨水侵入を防ぐのは1次防水のルーフィングになります。ルーフィングの敷き方や適正な重ねや立ち上げが重要です。ルーフィングの寿命は20年~25年と言われています。築15年位より前に雨漏りが確認された場合は雨仕舞の修理や清掃またはコーキング処理で治まる事が多いですが、築20年以上経過後の雨漏りはルーフィングの寿命を視野に入れて屋根の葺き替え工事もしくはカバー工法を検討した方が良いでしょう。

外壁の雨漏り発生部位

  • 雨戸(あまど) 大きな窓の開口部の外側に設けられた戸のことで、引き戸・シャッター・折り戸と様々なタイプがあります。近年は一切設置されていない住宅や小さめの窓のみ設置されている住宅もあります。 強い風雨対策や防犯の為に設置されています。 雨戸やシャッターなどはサッシに干渉している事が多く外壁との取り合い部分からの雨水の侵入が発生します。下処理の透湿シートや機密防水テープを施工しコーキング目地やモルタルのひび割れが無ければ問題ありません。万が一雨漏りが発生した場合、柱や土台が腐敗しますので早急に対象した方が良いでしょう。
  • 戸袋(とぶくろ) 引き戸の雨戸を開けた時に収納する箱状のもの。戸袋がなくレールの上にそのまま雨戸を収納する仕組みのものもあります。最近ではシャッターが設置されている住宅が多く、戸袋の需要は減っています。 戸袋も雨戸と同様の雨漏りが発生しています。雨漏りとは別に戸袋の中に鳥が巣を造る事案多く発生します。回避するには毎日の開け閉めが必要だと思います。
  • 庇(ひさし)・霧除け(きりよけ)玄関や窓などの開口部の上に設けられいる小さな庇のことです。霧や雨の室内への侵入を防ぐ役割があります。近年では設置されていない住宅も多く玄関や勝手口のみ後片付けのアルミ製庇がメインとなっています。窓の解放時に急な雨に初期対応してくれます。 庇や霧除けも外壁との取り合い部分から雨水が浸みこむ事があります。 後片付けの庇はボルトや固定ビスの隙間から雨水が浸みこむ可能性がありますので適正トルクで締め付け固定されているか又強く締付て外壁が変形やひび割れが生じていないか確認が必要でしょう。
  • 笠木(かさぎ) 塀や腰壁、パラペットの頂へ被せる建材。GL鋼板曲げ加工で被せる施工やアルミ製の製品が多いです。ベランダやバルコニーはアルミ製で手摺付きのものもがメインだと思います。アルミ製は笠木と笠木の繋ぎ目の部分は雨水侵入しやすいので注意です。又は笠木の下がり部分と外壁の隙間からの雨水の侵入があります。下から吹上た雨水が原因です。GL鋼板曲げ加工の場合は現状寸法に合わせて十分な下がりやクリアランス考慮して加工取り付けし、繋ぎ目も笠木どうしを重ねる工法なので雨水が浸みこむリスクが軽減さてます。

 

雨樋は必要なのか?特性・機能性・役割

雨樋とは雨水を集めて排水させる機能を果たす部位です。外装を雨水のトラブルから守っている、もし雨樋が無ければ屋根の雨水は住居の屋根全体から流れ落ち騒音の原因になったり、建物を腐食させる原因となります。特に軒ゼロ住宅など軒の出が少ないデザインの建物は外壁だけではく、基礎廻りの地盤を削ってしまい沈下の原因にもなります。 主な被害ヵ所は軒先の腐食や破風板の腐食・窓廻り雨漏りが発生・外壁の黒ずみ変色などです。

雨樋の部位「軒樋(のきどい)」と「竪樋(たてどい)」の違い

軒先(鼻隠し・破風板)に横に渡して取り付ける樋を軒樋と呼び、屋根から流れてくる雨水を軒樋で受け流す役割の部分で、外壁に縦に渡した樋を竪樋と呼び、軒樋から流れてきた雨水を集水器(しゅうすいき)で受け集めて竪樋を通して地下に排水します。集水器は四角いマスのような形をしていますので沢山の水を集める役割があります。じょうご・アンコウなどと呼ばれるものもあります。最近の戸建て住宅では自在ドレーンと呼ばれるマスが無いタイプの雨樋が増えています。

樋の形状・丸と角

軒樋と竪樋にはそれぞれ丸い形の製品と四角い形の製品の2種類があります。丸い形の軒樋は半円(半月)の形で工事業者は(はんまる)と呼んでいます。一方、四角い軒樋の事を角樋(かくどい)と呼んでいます。20年以上前に建築された住宅は丸い形の製品が多く採用されていましたが近年は強度と排水機能を重視するようになり四角い形の製品が人気です。

樋の素材

塩化ビニール製の雨樋  戸建て住宅で最も普及している素材です。いわいるプラスチック(塩ビ)のことです。軽量で施工がしやすく安価なのが特徴です。ただし風に弱く紫外線に対する耐性が低い為経年劣化と共に歪みや外れなどの不具合が生じます。基本的には断面積が大きく、丈夫な角樋が理想的だと思います。しかし、費用的な問題や建物の形状による納まりを考慮して丸樋を選択することも多くあります。軒樋に関しては丸樋、角樋ともに鉄芯入りを選ぶことが重要です。プラスチックの中に鉄芯を入れて強化したタイプです。熱による伸縮や変形、雪に対する強度があるのでプラスチックのみ素材の不具合を大きく改善できます。現在では芯入りの素材が基本的ですが、ローコスト建売住宅では現在でもプラスチックのみの軒樋が使用されている場合があります。

アルミ製の雨樋  アルミ製の雨樋はとても丈夫です。錆びや変形も特になく長く安心して使い続けられる素材です。ただし、打撃には弱く打痕や歪みが目立ちやすい不安もあります。特に竪樋のような地上に近い場所では、誤ってぶつけてしまうとキズやへこみが目立ちます。とても高価なので気を付ける必要があります。

ガルバリウム鋼板の雨樋  ガルバリウム鋼板屋根の人気に伴ってガルバリウム鋼板製の雨樋の人気も高まっています。ガルバリウム鋼板はアルミ製ほど耐久性はありませんが費用対策の点では優れています。住宅だけではなく非住宅の雨樋もガルバリウム鋼板製品が増えています。

銅性の雨樋  銅は神社・仏閣の雨樋としてよく使われています。特に銅は経年変化により酸化し深みのある色合いに変わります。近年は酸性雨対策として樋の内側がシリコンコーティングされ酸性雨による穴あき対策されたおり内側が変色しずらくなっています。 銅製は腐食や劣化はありませんが強度がとても弱い為、雪の重みによる変形や打撃による打痕キズやへこみが目立ちます。銅製も高価です。(銅は価格変動激しいので生産時期によって施工金額が代わる事があります。)

丸樋と角樋の特性の違い

軒樋に関しては、半丸の軒樋は断面積が狭いので雨水を大量に受ける事が困難です。その為に水勾配を多く設け雨水の流れ速くし排水機能を高める必要だがあります。また集水器による雨水の落としヵ所を多く設ける必要があります。屋根の面積によりますが、長距離を流すのは避けた方が良いでしょう。軒樋の水上側が高すぎると雪が積もった場合、屋根からの落雪で軒樋が壊れてしまいます。

角樋は断面積が広く大量の雨水を受ける事が出来る為、水勾配は半丸樋ほど確保しなくても良いので違和感のない外観に仕上がります。ですが軒樋の内側には雨水がとどまりやすく枯れ葉や砂ぼこりによる泥が溜ま継手部分からの腐食や劣化が起きやすい。長距離を流す事が可能性がその場ある程度水勾配と吊り金具ほ強度が必要です。吊り金具は種類が多く積雪地域であれば積雪地域用の吊り金具をお勧めします。

竪樋に関しては、丸樋・角樋ともに断面積はさほど変わりありません。ですが丸樋の方が水はけ良くとくに和風建築や瓦屋根のようにエルボと呼ばれる部品を多く使用する場合(竪樋の進行方向を変える部品)丸樋の方が水はけや詰まりに優れていると思います。角樋の部材は小回りが効かず、仕上がりがスッキリしません。下屋根や外壁に障害物が無ければ角樋もスッキリ仕上がります。

雨樋の役割と必要性

冒頭で述べたように雨樋は屋根雨水を集めて地面の排水溝へ導く設備です。水の侵入により家屋が腐食するのを防ぐためです。破風板や軒天が雨水により軒先が腐ってしまうと屋根の崩落につながります。また外壁に大量の雨水が当たると窓などの開口部や外壁の目地からの水が侵入し柱や内装の壁などを濡らしてしまいます。特に2階建で1階の下屋根がある場合には1階の下屋根に落ちた雨水が外壁に跳ね返り雨漏りの原因になります。また屋根から大量の雨水が地面に直接落ちると基礎廻りの地面が削られて地盤沈下の原因や基礎のひび割れの原因にもつながります。 現在では雨水の排水処理が義務付けられている地域がほとんどなので雨排水は適切に行ってください。

山間部の別荘地などでは枯れ葉などにより逆に雨樋が邪魔な場合があります。木々に囲まれているため雨樋が機能果たせず、逆に屋根を腐らせてしまうからです。この様な立地条件の場合、軒の出を多く出して外壁や基礎廻りに雨水が当たらないように作られています。

屋根の種類と形状の特徴とメリット・デメリット

屋根の形にも色々あるけど「どれがいいの? 形で何が変わるの?」と言う疑問を感じる方も多いと思います。これからマイホームを建てられる方やリフォームをお考えの方は豆知識として知っておいて頂きたいと思います。屋根の形を最初から決めている方は少ないと思います。おおざっぱに「外観がこんな感じ?」と漠然とした想像で内装重視と予算を決めて、設計に入り徐々に実感が湧いてくると思います。ですがその前にどのような外観が周囲の景観に合っているか?立地条件や環境状況に対応して最適な生活環境を確保出来るか?設計や業者との念入り打ち合わせを重ねて慎重に決断をしてください。

屋根の種類・形状と特徴

切妻(きりづま)屋根 最も親しみのある一般的な屋根になります。

屋根の最頂の棟から地上に向かって二つの斜面が本を伏せた様な形状をしている。

切妻屋根のメリット シンプルな形で工事が比較的に簡単で防水処理の欠陥が少なくトラブルが発生しにくい。メンテナンスも比較的簡単です。新築時にもリフォーム時にも工事費を抑えたい方にオススメです。

切妻屋根のデメリット 妻側の壁には、日光や雨水が直接当たってしまいます。そのため妻側の外壁は劣化しやすく定期的に塗装などのメンテナンスを行わないと雨漏りなどの不安が残ります。できるだけ軒の出を確保することをお勧めします。また窓などの開口部には庇を設けた方が良いでしょう。

片流れ(かたながれ)屋根 一面しかない形の屋根です。

シンプルかつシャープな形状で洋風の家に人気です。

片流れ屋根のメリット 形状がシンプルで施工が簡単で防水上の欠陥が少ないため新築での需要が高まっています。デザイン性も高く屋根裏空間を確保しやすいのも特徴です。なお屋根面を南向き設計すれば太陽光パネルの設置に最適です。

片流れ屋根のデメリット 片流れ屋根は一面に雨水が集中します。大雨の際は雨樋から雨水が溢れてしまうトラブルが発生しやすくなるので気を付けなくてはなりません。また切妻屋根と同様に屋根が掛かってない妻側と屋根上部側の3面は雨や風が直接当たり劣化しやすいため外壁からの雨漏りが発生していないか点検が必要です。軒ゼロ住宅は外壁の1次防水、を念入りにチェックしてください。

寄棟(よせむね)屋根 寄棟屋根は最も多いタイプです。

勾配のある4つの屋根面で構成されています。

寄棟屋根のメリット 最上部に地上に対し平行にある「大棟」と言う部分があり大棟に対し傾斜がある棟の事を「隅棟(隅棟)・下り棟(くだりむね)」と呼びます。屋根面を4方向から支え合っているため耐風性があると言われており台風や嵐に強いです。

寄棟屋根のデメリット 寄棟屋根は雨水が4方向に流れます。この際大棟と隅棟の取り合い部分で雨漏りが発生する事があります。施工時やメンテナンス時に防水処理をしっかり行っていれば安全ではありますが、切妻屋根に比べると雨漏りのリスクが高いので注意が必要です。

方形(ほうぎょ)屋根 1つの頂点から4方向に屋根面が同じ角度で傾斜しているピラミッドの様な形の屋根です。

寄棟屋根の大棟がないタイプです。

方形屋根のメリット寄棟屋根と同様に4方向から支え合っているため丈夫な構造で台風や嵐に強い。

方形屋根のデメリット 方形屋根の下になる部屋は正方形に近い設計にしなくてはならない。全ての屋根面が三角形の為、太陽光パネルの設置に不向きです。

入母屋(いりもや)屋根 入母屋屋根は寄棟屋根と切妻屋根を組み合わせたようなデザインです。

田舎などで多く見られるタイプです。上部の切妻屋根と下部の寄棟屋根が一続きになっています。

入母屋屋根のメリット 雨樋から雨水が溢れてしまうトラブルが発生しにくいです。また屋根裏の断熱性や通気性が高くなります。

入母屋屋根のデメリット 接合部が多く屋根の形が複雑になるので工事の金額が高くなります。また防水上の欠陥が発生しやすい為、定期的なチェックが必要です。

はかま腰(はかまこし)屋根 はかま腰屋根は切妻屋根の妻側に屋根の上部から少しだけ寄棟屋根のような屋根面を設けた屋根形です。

「隅切(すみきり)屋根・半切妻(はんきりづま)屋根・ドイツ屋根」とも言います。

はかま腰屋根のメリット 道路や日影規制などの法的な規制により使われる事が多く、この形状を取り入れることで室内空間の自由度がたかまります。

はかま腰屋根のデメリット 切妻屋根と比較すると棟の形が少し複雑なため雨漏りが発生しやすい。

差し掛け(さしかけ)屋根 差し掛け屋根は切妻屋根の上部をずらしたデザインです。招き(まねき)屋根は、差し掛け屋根の1種です。

妻屋根の一方切の屋根の面が長く、もう一方が短い面です。

差し掛け屋根のメリット 強風や突風に強いというメリットがあります。壁部分を作ることが出来るので屋根の間に採光窓を設ける事が可能です。屋根の断熱性や通気性が保つ事が出来ます。

差し掛け屋根のデメリット 屋根と外壁との雨仕舞をしっかりしないと雨漏り発生の原因になるので要注意です。

越(こし)屋根 越屋根は採光や風通しの為に屋根の上に更に小さな屋根組をのせた形状の屋根です。

越屋根のメリット 開口部が高い位置くるため熱気が抜けていき風通しが良くなります。また窓の設置の仕方次第で夏の日射を防ぎ、冬は採光しやすくなります。

越屋根のデメリット 構造が複雑なため雨漏りが発生しやすい傾向があります。雨漏りが発生時、原因究明に時間と費用がかかるため、特にこだわらないのであれば避けた方が良いでしょう。

睦(むつ・りく)屋根・フラットルーフ式無落雪屋根 睦屋根は屋根勾配がほとんどない屋根です。

RC構造で利用されています。また同様にフラットルーフ式無落雪屋根は主に北海道地方で採用されている例が多いです。

睦屋根のメリット屋根面がほとんど平なので人が歩く事ができます。積雪地域では雪が滑り落ちる斜面がないため落雪対策をほぼ行わなくても済みます。

屋根のデメリ睦ット 傾斜がないため水が流れず溜まってしまうため防水層の防水性能と耐久性によっては雨漏りの危険性が大きく変わります。できるだけ施工時に高性能な防水層を選ぶ必要があります。防水シートのズレや不具合がないか定期的なメンテナンスが必要です。

バタフライ屋根・スノーダクト式無落雪屋根 バタフライ屋根は蝶々の羽を広げた様なユニークな形で屋根の端から真ん中に向かって低くなっているⅤ字型の形状です。

バタフライ屋根のメリット バタフライ屋根は個性的な外観を演出できます。無落雪屋根として施工する場合には屋根の谷(中心部のくぼんだヵ所)にスノーダクトを設置する事で融雪・排水できます。スノーダクト式無落雪屋根はなるべく傾斜を緩く設計するので雪下ろしの際転落事故を防げる店もあります。

バタフライ屋根のデメリット 谷の部分に水が溜まりやすい形状なので排水がうまく行かなくなると溢れる恐れがあり、屋根や樋の劣化が早いです。

 

屋根の種類は多くありますが、基本的に切妻屋根・寄棟屋根・片流れ屋根が一般的な形状です。お住まいの地域の自然環境に合って屋根を選択する事が大切だと思います。個性的なデザインを選んでも砂ぼこりや枯れ葉が貯まりやすい地域の場合、多くのトラブルが予想されますのでご注意ください。

屋根の構造

建物を守る屋根、風雨にさらされ過酷な環境から大切な建物を守っています。屋根の形は様々な形があります。一般的に見られる2面の屋根、4面以上多面体屋根など色々あります。基本的に屋根は斜めになっていて雨水が下に落ちるようになっています。そんな屋根の内部構造を考えた事はあるでしょうか?日頃目にしない屋根の形状、構造を少し理解すると雨漏りの原因や雨漏りの可能性が解ることがあります。常に警戒しなくてはならない地震や台風などの強風や豪雨は屋根に大きな被害をもたらします。それと日々の気温の寒暖差や紫外線などで少しずつですが屋根や外壁はダメージを受けています。突然発生した被害や不具合に慌てない為に屋根の構造のことを知っておくことが大切です。

屋根と聞くと「瓦やスレートや金属」を思い浮かべると思いますがこれらは、仕上げ材です。素材によって機能性や特徴が違いますが、屋根の表面なのです。屋根は決して屋根材だけで建物を守っている訳ではありません。屋根内部の部位などを知っておくと万が一の時に役立つかもしれません。新築・リフォーム・災害による修理等の業者のとの打ち合わせや見積の説明に理解しないまま話が進んでしまうと、納得出来る結果に至らないかも知れません。

屋根を構成する部材と部位

  • 小屋組み(こやぐみ) 小屋組みとは屋根のベースになる骨組みのことを指します。屋根の形を決定づけるものなので、小屋組みがないと屋根を施工出来ません。
  • 小屋裏(こやうら) 小屋裏とは屋根の構造の内部の事を言います。屋根裏とも言います。三角の切妻屋根では三角の屋根裏になります。小屋裏の換気状態によっては小屋裏内で結露が発生し下部屋の天井や壁が濡れてシミになり、雨漏りと勘違いされる場合もあります。 このスペースを利用して屋根裏部屋や収納スペースとして活用する事もあります。{あまりお勧めは出来ません}
  • 小屋束(こやつか) 小屋束とは小屋裏を構成する「束」のことです。小屋裏を支えるように一定の間隔に配置されており屋根を支える重要な役割を果たします。
  • 棟木(むなぎ) 棟木とは屋根の一番高い所にある屋根の背骨のやうな部材です。屋根のてっぺんにある部位で屋根の構成の中でも重要な部位です。
  • 垂木(たるき) 垂木とは棟木から地面に向かって斜めに組まれる木材のことです。屋根の傾斜を付ける木材で野地板を乗せる為に大切な部位です。どんな屋根でも必ず設置おり屋根の荷重を支える役割があります。一般的に455㎜(1尺5寸)間隔で設置されています。屋根材の固定などもこの垂木に固定することにより屋根の強度向上につながります。
  • 野地板(のじいた) 垂木の上に設置してあるのが野地板です。以前は18cm位の幅の板が使用されていましたが近年は厚さ9㎜又は12㎜の構造用合板(1800㎜×910㎜)が使われています。耐震性が求められる現在では12㎜以上が標準です。防水シート、屋根材を設定する為の土台となる部分です。 野地板の耐用年数は20年~30年である為屋根の吹き替え時に屋根材と合わせてメンテナンスをお勧めします。小屋裏の換気状態によりますが、換気が不十分な場合は野地板の腐食や劣化が早いです。
  • 防水紙(ぼうすいし)防水紙とは防水シート又は一般的にルーフィングと呼ばれるもので、野地板の上に敷くシートのことです。実は雨から室内を守ってくれているのはこのルーフィングが大きな役割を果たしています。屋根からの雨漏りを防ぐ最終防衛線です。 多くの人は屋根材が割れたり、外れたなどの不具合が起こると即雨漏りが発生すると思う方が多いのでしょうが。屋根材の不具合があってもルーフィングしっかりと適切に施工されて機能していれば多少の雨では雨漏りを防いでくれます。(カラーベスト)の場合、屋根材固定釘の廻りから雨水が浸みこむ事が多々あります。 この防水紙・ルーフィングを2次防水といいます。  逆に屋根材の破損や不具合に気付かず長年にわたり放置しておくとルーフィングの劣化と共に雨漏りが発生すること多いでしょう。防水紙は一般的にアスファルトルーフィングから改質アスファルトルーフィングや粘着タイプのものなど種類が多く、最近は遮熱タイプものもあります。
  • 屋根材(やねざい) 屋根材は仕上げ材として防水紙の上に葺かれているもので皆さんが目にする屋根の表面です。風雨にさらされ紫外線も常に浴びているので、紫外線や風雨に強い材料など色々な種類があります。 屋根材は住まいの外観だけではなく、最大の役割は屋根の1次防水、なのです。1次防水とは、屋根材が受けた雨水を適切に雨樋まで受け流す役割ですが、屋根の防水はこの屋根材の1次防水、と万が一屋根材の内部に雨水が侵入してもルーフィングによって雨漏りを防ぐ2次防水で守られています。屋根材の種類は様々でそれぞれ特徴があり、メリット、デメリットが有りますが以前のブログでご説明させて頂ていますので、そちらも参考ご覧ください。屋根材の種類別に防火性の高い順に・金属屋根(立平葺)>(平葺)>スレート屋根(カラーベスト)>瓦屋根です。瓦屋根の場合は瓦の割れやズレに要注意です。スレート屋根は屋根材の割れやズレ表面劣化などによって釘のからの浸みこみに注意です。

屋根はこのような部位や部材によって構成されています。さらに「棟」や「鼻隠し」「破風」などの部位もありますが、こちらも以前のブログにてご説明させて頂きましたのでご参照ください。

新築やリフォーム又は修理などをご検討されている方は、この様な構造のことを知っておくと業者の営業方の説明が適切なのか又、その業者を信用しても良いのか判断することが出来ると思います。(無知な営業さんは専門用語や構造の突っ込まれた話をして回答を求めると、あやふやな返答する方がいます。この様な場合、経験不足かプロ意識が低いか?なのでご注意してください。見積書に必要無い項目が入っていないか?必要な項目が入っているか?説明を受けてください。)

屋根葺き替え

屋根は日差しや雨風から家を守る重要な役割を担っています。常に厳しい自然環境の中で住む人を守ってくれる屋根は消耗が激しく定期的なメンテナンスが必要です。もし補修工事などでは間に合わないほど下地が傷んだり、雨漏りしたりしている場合は「葺き替え」と言うリフォームが必要です。

屋根工事の中で大型リフォームと言えば屋根葺き替えと屋根カバー工法が挙げられます。いずれも屋根材を新設するリフォームですが、工期やコストの違いがあるなどそれぞれにメリットやデメリット、特徴があります。 屋根葺き替えやカバー工法を検討するタイミングとしては経年劣化により屋根が寿命を迎えてしまった、雨漏りなどの不具合が補修では解決に至らないといった事情があるケースがほとんどです。

いざ屋根をリフォームしようと思っても、「葺き替え?」「カバー工法?」どちらを選択してよいか分かりませんよね。また部分補修などと違い大きな費用の負担もかかりますし、住宅ローンが残っている方々が大多数で慎重になってしまいますよね。 屋根葺き替えと屋根カバー工法の違いをご説明させていただきます。

屋根葺き替えやカバー工法を検討するタイミング

屋根材や下地には寿命があります。何十年も住む中で必ず屋根葺き替えやカバー工法といった屋根リフォームを行わなくてはならないタイミングが訪れます。

  • 既存屋根材が寿命を迎えている 雨や風、紫外線などの自然の影響を最も受けやすいのが屋根です。そうした自然の影響をもろに受ける事によって経年劣化を進めています。つまり寿命に少しずつ向かっていることです。スレート屋根であればひび割れや反り、金属屋根(トタン)であれば錆びやそれによる穴あき、セメント瓦であれば割れや欠けなど屋根材によって症状は様々ですが確実に寿命が訪れます。このような症状が現れたら自然災害からお住まいを守ることが困難になります。
  • 屋根材の寿命  ・いぶし瓦30~50年 ・セメント瓦、モニエル瓦30~40年 ・スレート20~25年 ・アスベストシングル10~20年 ・トタン15~20年 ・ガルバリウム鋼板25~35年  (屋根材の寿命は環境によって異なります。メンテナンス不足はそれ以下)
  • 雨漏りが発生しした場合 全ての雨漏りに葺き替えやカバー工法が必要になるという訳ではありません。被害状況によっては部分的な補修で済むケースもあります。たとえば、台風、強風といった突発的な自然災害によって屋根の一部が壊れた場合は被害ヵ所の修繕のみで解決することもあります。 しかしそうした雨漏りではなく新築から15年から20年経ったある日経年劣化による不具合ヵ所から突然雨漏りが始まった、また直しても直して雨漏りが再発するといった場合は屋根に不具合があり、屋根全体に及んでいる可能性があるのです。

屋根葺き替えとは

  • 既存の屋根を撤去解体し新しい屋根に葺き替える事です。屋根材だけでなく野地板や防水シートといった下地も新しくなります。 野地板の状態や予算の都合により屋根材と防水シートのみ新設される事も可能です。
  • 下地木材の垂木や野地板補修や補強、浮き上がっている釘やボルトなどの固定金具等を締め直し強化します。

カバー工法とは

既存の屋根をそなまま残し、その上に新しい屋根を載せて覆うこと。ほとんどの場合、軽量の金属屋根(ガルバリウム鋼板)を使用します。

屋根葺き替えのメリット

・新しい屋根になるので次のメンテナンス期間が長くなる  ・屋根材を全て取り外すので防水シートや野地板といった所まで補修やメンテナンスができる  ・これまでの屋根材と違うものも使用出来るので外観を一新しイメージチェンジ出来る ・断熱材を入れることが出来、断熱性防音性が向上する。

デメリット

・屋根リフォームの中でも大規模な工事なので費用がかかる ・工期が長い ・既存の屋根材を廃棄する為廃材が大量に出る。その処分費用がかかり特にアスベストを含むスレートは高額。 ・工事中、結構な埃が出る。

既存の屋根を撤去し屋根材を新設しますから重たい屋根から軽い屋根へと葺き替えを行えばその差分の重量、屋根が軽くなるので建物の耐震性が向上します。

カバー工法のメリット

・廃材がほとんど発生しない、廃材が少ないため廃材処理費がほとんどかからない ・工期が短い ・二重屋根になるので断熱性と遮音性が向上する

デメリット

・瓦屋根には施工できない ・太陽光発電などの設置が難しくなる ・屋根の重量が(少しだけ)ます ・屋根の劣化によっては施工できない

屋根の吹き替えそれともカバー工法

住宅ローンを30年前後組まれている方々が大多数です。そんな中で大規模な屋根リフォームは苦渋の決断だと思います。自然災害によって屋根が破損した場合は火災保険の適用になりますが、経年劣化などの雨漏りがなどは頭を抱えてしまいますね。 カバー工法でも十分な場合がほとんどです。屋根の重量が少しましますが、耐震性が半減するということではありません。ただし下地材がしっかり機能している場合です。 重い瓦屋根や雨漏りが激しいやねは葺き替え工事をお勧めします。下地材を補修や補強する事で屋根全体のきしみもき強化できます。 既存の屋根よりも新設屋根を軽い屋根材を使用すれば耐震性が向上します。重量が軽くなる事で建物の柱や土台、基礎などの負荷が軽減されます。重心が下がる事のよって二階の揺れも多少軽減されると思います。 吹き替え工事には費用的な部分が最大のデメリットだと思います。しかしやねの不具合や不安を解消し、かつ耐震性を向上させてくれる吹き替えはデメリット以上にメリットが大きなリフォームではないでしょうか。

金属屋根

ガルバリウム鋼板が登場するまで、昭和初頭では金属屋根は今ほどメジャーな屋根ではありませんでした。高価なものとあって、神社の銅板屋根として用いられるくらいでした。 今も昔も板金工と呼ばれる専門の職人さんが金属屋根の工事を行っています。 戦時中は、金属が戦車や銃に使われる統制品となり、金属建材を住宅で用いる機会がなくなり、板金工が激減しました。 戦後は亜鉛メッキ鋼板、いわゆるトタンが登場し、瓦の凍害が多い東北地方や北海道で普及がはじまります。 しかし、トタンは「錆びやすい」デメリットを抱えており、瓦やカラーベストに次ぐ第3の屋根としてのポジションが続きます。 その背景の中で登場したのがガルバリウム鋼板です。 【アメリカのベスレヘム・スチールが開発した新しいメッキ鋼板。】

トタンのデメリットであった、錆びやすさが格段に改良され、徐々に市場で認められるようになります。 しかし、金属屋根というと以前は「音がうるさい」「夏は暑く冬は寒い」「見た目が悪い」などの理由から毛嫌いする方が多いのですが現在ではその評価も大きく変化してきました。

金属屋根は災害によってその価値が高まって来ました。1923年関東大震災です。地震による大規模な火災が発生し、燃えない金属屋根は注目を浴びる様になりました。 1995年の阪神・淡路大震災では、倒壊した家屋の多くが瓦屋根でそのことにより、軽い金属屋根が注目を浴びました。阪神・淡路大震災を機に建築基準法が改正され耐震基準が強化されました。 平成から令和にかけて発生した大地震や大型台風の影響もあり屋根材の見直しが進んでいます。 長年の実績と評価により、ガルバリウム鋼板を中心とする金属屋根がもっとも多く使われる屋根として確立されてきています。

金属屋根には様々な素材がある

  • 現在、金属屋根の中で最もメジャーなのがガルバリウム鋼板です。 アルミニウム55%・亜鉛43%・シリコン1,6%のメッキを0,4㎜程度の鋼板にメッキしたものです。トタンからの発展形であり、瓦棒葺きや立平葺また平葺など長尺で使う屋根材です。
  • ガルバリウム鋼板が登場する前は大半を占めていたのがトタンです。メッキ鋼板でその成分はほぼ亜鉛が占めています。ガルバリウムよりも耐用年数が短く錆びやすい特徴があります。
  • レアですが以外と見る機会がある銅板 銅というと初頭はピカピカの十円玉と同じ色をしていますが、年月と共に茶色くなります。十円玉を水に付けて放置しておくと緑色の物質が表面に出来たのを見たことがある方も多いかもしれません。この緑色の物質はカビではなく、酸化銅で緑青(ろくしょう)と呼ばれるものです。この緑青は不導体被膜と呼ばれるもので、この状態になると安定し酸化が進まなくなると言われています。施工後半年程まばらな変色ですが、1~2年程で均等に茶色に落ち着き綺麗な緑青色のなるには永年かかります。ガルバリウム鋼板の色ラインナップで緑青色もあります。屋根材として使用すると明るく綺麗な緑青色の屋根が葺きあがります。 
  • 高価だけどステンレス キッチンのシンクなどでステンレス製の方も多いのではないでしょうか。油や熱湯、酸性の果実と様々な汚れがありますが、表面に錆びができてもすぐ剝がれますし何十年も使用出来ることからその耐久性は理解出来ると思います。 ステンレス製の屋根材や外壁材は錆びや腐食には強いのですが、ガルバリウム鋼板に比べて同じ厚さでも固いわりには打痕や歪みが目立ちやすいです。また高価なところがネックです。ステンレスは鉄に炭素1.2%、クロム10.5%を含む合金です。
  • ジンカリウム鋼板 ジンカリウム鋼板とは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコでメッキされた鋼板です。ガルバリウム鋼板と比べて亜鉛とシリコンの割合が0.1%しか違わないのです。たった0.1%の違いですが、ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板に比べて耐久性に優れています。ジンカリウム鋼板を使用した屋根材の表面に石粒が吹き付けられており、この石粒が付いた屋根材は「自然石粒付き鋼板」と呼ばれています。

金属屋根のの形 

  • 縦葺き  屋根の頂点である棟から軒先に向かって、屋根材と屋根材をハゼと呼ばれる繋ぎ目が縦方向に降りてくる葺き方です。ハゼの形状によって縦葺きの中で更に分けられます。緩い屋根勾配から急勾配まで対応できます。 屋根形状にもよりますが比較的ローコストでリーズナブルな価格で仕上がります。
  • 横葺  屋根の棟と平行に降りてくる形状です。段のようになっているのが特徴です。屋根材一枚一枚が地面と平行見えます。段を目立たせないようにするものや、反対に段を大きくして目立たせるものがあります。段を大きくすると重厚感が増した感じがします。(段葺きとも言います)
  • 平葺  形状は横葺と同じで、棟と平行に降りてくるやねです。横葺と違う点は段が強調されず、屋根全体が平らでスッキリとした感じに見えます。あらゆる屋根形状に対応でき、神社などに使用されたいる銅板に用いられ、曲線を表す事もできます。 
  • 菱葺き  正方形の屋根材やひし形の屋根材を1枚ずつひし形組み合わせる工法です。甲羅のような模様のデザインが特徴です。 菱葺きは平葺の一種ですが基準墨を細かく正確に出して屋根材を1枚ずつ葺きあげ手間がかかる為施工費用が高くなってしまいます。外壁のワンポイントとして施工する事もあります。
  • 金属瓦葺き  瓦屋根を金属鋼板で模したものです。見た目は瓦屋根とほぼ同じに見えます。またかわらに比べて軽いので「瓦屋根が地震が心配」と言う方にオススメです。
  • 折板屋根  一般木造住宅では馴染みがないとおまいますが、鉄骨構造の建物や工場、倉庫、駐車場などで使用されています。板厚が0.6㎜以上の鋼板を屋根のに合わせ1枚で葺きあげる縦葺きの一種です。 タイトフレームなど専用の取り付け金具に締付固定します。ルーフデッキのようにボルトナットが見えるタイプや接合部が丸ハゼ又は角ハゼ形状で吊り子で締め付け固定するタイプがあります。

金属屋根は長尺の製品が基本的です、一般的に4m前後の製品メインですが、縦葺き、横葺きに問わず屋根の全長や全幅に合わせてオーダー注文できます。ただし、屋根材を搬送する大型車両が入って来れること、もしくは現場成型可能な事が前提条件です。 屋根材を荷上げする際にレッカー作業になると現場敷地内に作業場所確保しなければなりません。 屋根材運送費・荷上げレッカー費は別途かかる事も考慮して下さい。  

カバー工法とは?

カバー工法とは

カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる施工方法のことです。。既存の屋根材が2004年以前に製造された「スレート屋根(カラーベスト、コロニアル)」の場合は、人体に影響を及ぼす「アスベスト(石綿)」含有している可能性があり、屋根材の処分費が高額になってしまうこともあります。 一方、解体作業を必要としない「カバー工法」は短期間に低コストでリフォーム出来ることから人気を集めています。 カバー工法は基本的に「スレート」や「軽量金属屋根」などのような平板の屋根材の上からであれば施工可能です。「スレート屋根」の上から「ガルバリウム鋼板屋根」を重ねることが多く見られます。

カバー工法が出来ない屋根は?

全ての屋根にカバー工法が出来訳ではありません。経年劣化がひどく、屋根下地が傷んでいる屋根は行えません。

瓦屋根 

カバー工法の条件の一つに、屋根面がフラットな状態であることがあがられます。瓦屋根のように波立っている屋根にはカバー工法は行えません。そもそも瓦屋根は重いので、荷重を追加するカバー工法はてきしません。

古いトタン屋根 

金属屋根にカバー工法を行う事は可能です。しかし、古いトタン屋根は屋根下地(野地板)が傷んでいる事が多く、カバー工法を行いたくても、出来ない場合がほとんどです。

劣化が進んだコロニアル屋根 

たとえコロニアル屋根であってもカバー工法が出来ない場合があります。理由は先ほどの金属屋根と同じです。たとえば築40年過ぎている場合はできません。また、雨漏りが生じている(数年間)屋根も屋根下地が傷んでいる事が多く、カバー工法は避けた方が良いでしょう。

瓦屋根のように新設する屋根材を屋根下地に固定できない屋根や築年数が進んでいる屋根は耐久性や強度が保てないので葺き替え工事を推進します。

カバー工法による屋根の耐久性は?

適切な工法でカバー工法を行えば、30年以上の耐久性が期待出来ます。 すでにカバー工法が普及して30年近く経過します。現在のところ何も問題なく、屋根がしっかり機能している住宅はたくさんあります。

(工事を行うのは板金工事業者です。現状調査時に職人さんとの意見交換をし、見積書や施工手順の説明を受け納得した上で着工してください。地上からの目測での見積は危険です。屋根に上がってみないと実際の状況は分かりません。工事業者は予算内で完工させる事が多く、施工中に屋根下地などの不具合がある場合、見積項目以外は追加工事となります。追加が見込めない低予算では、プロ意識のない未熟な業者は現状のまま施工を続行し数年後に不具合が発生した案件がありました。)

カバー工法の工事時期は?

築後10年未満 

カバー工法を検討するのは少し早い感じがします。 しかし、風の影響が強い地域や、風に弱い屋根材で施工されている場合は築数年でも屋根材が剥がれる事もあります。高台や建物の周りに風を遮るものがない地域は要注意です。屋根の不具合が現れている場合は、耐風性に優れた屋根材と方法でカバー工法を検討すると良いでしょう。

築後10年~19年 

 10年~20年のスレートはカバー工法を実施するのにもっともオススメするタイミングです。2000年代初頭に流通したスレートは従来のスレートと違ってアスベストが含まれておりません。この頃に発売されたスレートはアスベストを含むスレートに比べて頑丈さに劣ります。ひび割れや剥がれなどの被害が比較的多く発生ます。放置しておく訳にはいかない状態になっている事が多いです。剝がれが発生している状態での塗装工事は避けた方が良いでしょう。

築後20年~39年 

築20年以上経過したスレートは屋根カバー工法の適正時期です。ただし30年を超える頃には屋根の劣化状況が進んでいるはずです。野地板増し張りカバー工法や葺き替えを選択せざるを得ない場合があります。なおこの時期に製造されたスレートはアスベストが含まれています。アスベストが含まれているスレートを葺き替える工事は高額です。 葺き替えを避けたい方は、屋根の劣化が進む前にご検討して下さい。

築後40年以上 

築40年以上経過したスレートにカバー工法はおこないません。40年以上経過した屋根は、かなり高い確率で屋根下の劣化が進んでいます。 また、旧耐震基準で建築されていることが多く、屋根荷重が増える影響にも不安が残ります。

カバー工法のメリット

断熱性・遮音性・防水性が向上する 

既存の屋根と新しい屋根の二重構造になるので、断熱性、遮音性、防水性がアップします。特にガルバリウム屋根で雨音が気になる方にはオススメです。

リフォーム費用が安い 

既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事なので、既存の屋根材を撤去する人件費や廃材処分費がかかりません。

騒音やホコリのトラブルが少ない 

葺き替え工事では、既存屋根撤去する際に騒音やホコリに悩まされる事が多く、ご近所トラブルになってしまうケースもあります。カバー工法では工事中の騒々しい音やチリが発生するリスクが少なくなります。

アスベスト対策 

2004年以前のスレート屋根の材料は、がんの原因になりやすいアスベスト(石綿)が使用されていました。現在では製造、販売、使用が中止されていますが、まだ屋根にアスベスト材が含まれている建物も残っています。しかし、葺き替え工事を行うとなると、アスベストの処分費が高額になり、また解体時に近隣に飛散しないよう対策しなくてはなりません。カバー工法なら屋根を壊す事なくリフォーム出来る為、このようなリスクが少ないと言えます。

カバー工法のデメリット

耐震性に影響する可能性がある 

カバー工法は屋根全体の重量が増すため、耐震性が少々低下します。 そうとは言え、戸建て住宅に多いスレート屋根に、軽量金属屋根材でカバー工法を行った時の総重量は、約23~26㎏/㎡程度です。瓦屋根(約60㎏/㎡)と比べても、カバー工法でリフォームした屋根の方が軽いと言えます。

後の解体工事 

カバー工法後、建物の建て替え工事や増改築工事などの為、カバー工法済み屋根を解体するにあたり、解体費用が高くなります。屋根解体の人件費と屋根材処分費が2倍になるからです。

よくある質問 

火災保険の適用 

強風や雪などの自然災害で破損してしまったり、雨漏りしている場合に、火災保険を活用して屋根を修繕したい方もいらっしゃると思います。 カバー工法では申請できない可能性が高いでしょう。 火災保険の対象となるのは、原則として「自然災害の被害に遭わなかった場合の状態に戻す」為の工事です。屋根材が数枚飛ばされたり、破損した場合は、その箇所の修繕費が認められますが、屋根全体の改修費用が認められる訳ではありません。

屋根塗装工事後の雨漏り 

屋根塗装後雨漏りが発生した原因は塗料やシーリングによる雨水の抜け口が塞がってしまった事が原因だと思います。広範囲の雨漏りは屋根下地などの腐食の原因になりますので早急に屋根下地や1次防水(ルーフイング)工事から葺き替え工事を行った方が良いでしょう。

カバー工法の上にカバー工法 

カバー工法後の耐用年数は{20~25年」です。一度カバー工法を行った屋根を3重以上にする事例はあまりない為、今後、永くお住みになる建物の場合は、「20~25年以上経過した屋根を撤去、葺き替えをしなければならない」という点も考慮しておいた方が良いでしょう。不具合がない場合は再リフォームの心配もありません。(カバー工法3重では屋根荷重が耐震性や建物の総重量の危険性も大きくなります。

カバー工法より葺き替えをした方がいい場合 

日本瓦のように重さや波がある屋根で新しい屋根材を固定するのが難しい場合。(金属屋根、折板屋根は専用の固定金具がありますので、カバー工法が可能です。) 腐食などで下地が劣化している場合や、雨漏りが発生している場合。 長期にわたる耐久性を求める場合。

屋根リフォームは長期耐用年数ですので、将来ご自宅を引き継がれる方へのご負担も考慮してご家族でお話し合っておきめください。

屋根の部位と名称

突然リフォーム工事業者の飛び込み営業が来た時やご自分で業者へ依頼した時に工事業者から(例)「妻側の垂木が腐っています。そこは下葺き材と野地板を剝がして補強します。」と言われても…❓素人にはさっぱり分かりません。建設業に携わっていない方には馴染みのない用語ばかりです。残念ながら工事内容を素人さんに分かりやすく表現できる業者や職人がいるのも事実です。その場で簡単な図を描いて分かりやすく説明してくれる業者さんもいますが少ないでしょう。屋根工事に関する用語を少しでも覚えておくと打ち合わせがにスムーズになり又、本当にその工事が必要なのか理解できます。

木造住宅の屋根構造について

小屋組み(こやぐみ) 

屋根の構造のことを小屋組みといいます。屋根の中を小屋裏と言い、一般的には屋根裏や天井裏と言われています。小屋裏の中には小屋束(こやつか)が立てられ、その上には母屋(もや)と呼ばれる木材が水平に取り付けられていなす。一番外側の母屋を軒桁(のきげた)と言い一番てっぺんの母屋を棟木(むなぎ)といいます。 新築工事で上棟式はこの棟木を取り付ける儀礼のことです。

屋根の下地

母屋の上には垂木(たるき)と呼ばれる木の棒を取り付けます。垂木のうえに野地板(のじいた)と呼ばれる板を張り、その上には下葺き材(したぶきざい)と呼ばれる防水シートを張ります。 一般的に屋根の下地と言えば「垂木」「野地板」「下葺き材」の3つを表します。

屋根の仕上げ

下葺き材の上に屋根の仕上げ材を張ります。陶器瓦や金属屋根、コロニアルなど屋根本体のことです。

屋根の構造に関する用語

葺く(ふく) 

屋根材を張って仕上げる行為のことです。

雨仕舞(あまじまい) 

雨水が屋内に侵入しない処置のことです。屋根や外壁で雨水を防ぐ部位には水切り板金が取り付けられます。屋根では棟板金・谷板金・軒先板金・雨押え板金などがあります。各種板金が正しく取り付けておらず、雨水が侵入する時に専門家は「雨仕舞が悪い」と表現します。

勾配(こうばい) 

屋根の傾斜のことです。屋根の傾斜が緩い勾配を緩勾配(かんこうばい)傾斜が急な勾配を急勾配(きゅうこうばい)といいます。 勾配は1~10寸単位で表し、10寸勾配は直角になります。一般的な住宅では3~5寸勾配が採用されています。 屋根の構造上、急こう配であればあるほど水はけが良くなるため防水性能が向上しますが、その分屋根の面積が増えます。 台風などの強風で屋根本体への影響を受けやすくなります。 6寸勾配以上は外壁だけでなく屋根足場がないと工事が出来ませんので必要となります。

妻(つま)

切妻屋根で、雨樋が取り付けられていない面を妻側(つまがわ)と呼びます。妻はケラバとも言います。 一方、雨樋が取り付けられている面を平側(ひらがわ)と呼びます。平側のことを軒側(のきがわ)とも呼びます。切妻屋根の場合、妻側の屋根先には破風板、軒側の屋根先には鼻隠しと呼ばれる板を取り付けます。破風板は雨樋がない分、雨や紫外線の影響を受けやすく、鼻隠しより傷みやすいです。 

切妻(きりづま)と寄棟(よせむね) 

いずれも屋根の形のことです。屋根が2面で出来た「への字型の屋根」を切妻と呼びます。屋根が4面で出来た屋根を寄棟と呼びます。 屋根面が1面で出来た屋根を片流れと呼びます。屋根面と屋根面がⅬ字やT字になって、異なる方向から接合する屋根を複合屋根と呼びます。

軒先(のきさき)

屋根先端部分のことです。外壁から軒先までの長さを軒の出(のきので)と呼びます。金属屋根やコロニアルの軒先には軒先(のきさきばんきん)と呼ばれる板金を取り付けます。軒先板金は軒先役物(のきさきやくもの)、軒先水切り(のきさきみずきり)、軒先唐草(のきさきからくさ)などとも呼ばれています。軒先の下地には広小舞(ひろこまい)と呼ばれる木下地が使われます。軒先の裏面には屋根の構造材の垂木や野地板を隠す為に軒天(のきてん)と呼ばれる白いボードが張られます。

棟(むね) 

屋根のてっぺんのことです。瓦屋根では瓦が用いられますが、金属屋根やコロニアルでは棟板金(むねばんきん)と呼ばれる金属制の板金が使用されます。現在、板金の素材はガルバリウム鋼板が用いられています。主棟、大棟とも呼ばれます。 また、棟には小屋裏の自然換気を目的にした換気棟と呼ばれる通気構造の棟板金を取り付ける事が多いです。主棟から軒先に向かって降りてきている棟を隅棟と呼びます。 棟板金は風の影響を受けやすい為、よく飛ばされたりします。原因は棟下地材の貫板(ぬきいた)と呼ばれる木材の腐食です。木製の貫板は経年と共に腐食する為、最近では腐りにくい素材を用いることが多いです。

谷(たに) 

屋根面と屋根面のつなぎ部分のうち、隅棟の逆で文字通り谷になっている部分です。水が流れる排水機能を持つがゆえに屋根で最も雨漏りしやすい部位です。

雨押え(あまおさえ)

屋根と壁の取り合い、つなぎ部分。ここも雨漏りしやすい部位です。

庇(ひさし) 

小庇や霧除けとも呼ばれています。出窓などの開口部や勝手口などから雨水を防ぐために壁に取り付ける小さな屋根のことです。玄関先の庇は玄関ポーチと呼ぶことが多いです。

まとめ

これらの用語や構造を少しでも知って頂ければリフォーム業者との打ち合で業者や職人さんの言っている意味が分かります。また、屋根に関する知識がお客様にあると業者は襟を正し接客をする業者もいます。(怪しい業者かもしれません。)

破風とは?

破風とは

破風(ハフ)とは屋根の軒先や妻側の部分で屋根周りです。破風の部位にも「鼻隠し」と「ケラバ」があります。「鼻隠し」は屋根の側面のうち雨樋を取り付ける面や軒先を指します。そして取り付けて無い面が「破風」です。 「ケラバ」とは外壁より外側に出ている部分を指します。そして、そこに取り付けてある板が破風板です。

一般住宅ではシンプルなデザインのものが主流ですが古来からの木造建築や神社・仏閣などでは彫刻を施した板などが付けられて装飾性をもたらし存在感を発揮しています。

破風はその名の通り、雨や風を打ち負かして家を守っているとても重要な部位です。外観上のデザインだけではありません。屋根は上から吹く風や雨にに対しては強いのですが横や下から吹く風や雨にに弱い特徴があります。そこで破風板を取り付けることで様々な弱点を克服します。

破風の役割

(1)屋根を強風で飛びにくくする事。

破風がないと台風など強風で屋根が飛びやすくなります。破風板を設置することで横や下からの風を遮断します。 

(2)雨水の侵入を防止する事

破風がないと屋根の側面が露出した状態になり、雨水が入り込みやすくなります。破風には屋根裏や軒天や外壁への雨水侵入を防ぐ役割があります。 

(3)屋根周りの補強 

破風板がないと軒先や妻側の広小舞板や垂木などの歪みや垂れが生じ積雪荷重や風荷重に耐えれなくなります。破風板を取り付けることで垂木などの強度不足を補います。軒先の破風板「鼻隠し」は雨樋を取り付ける受け板として使用しますので強固な耐荷重が求められます。 和風建築で軒の出多く出して破風板がない建物があります。垂木などの下地材等で強度を保っていますが、年月をかけ木材の乾燥などで反りや垂れが生じ軒先の通りが波を打ってしまい軒樋の水勾配が逆になったりして軒樋の中に雨水や泥ゴミが溜まる事例多く見られます。それと同時に積雪荷重が加わり軒樋の継手接合が破損したり受け金具が曲がり落ちる事あります。

(4)屋根を美しく見せる

 破風板は屋根を美しく見せる役割もあります。破風がないと屋根の側面の構造が丸見えとなってしまい美観が悪くなります。屋根と別色の破風板を選び屋根と外壁間のアクセントにもなります。個性的な方はオンリーワンの外観を演出してみてはいかがでしょう。

防火機能

破風の機能としての役割に少しつながりますが、「外部からの防火性」も挙げられるようです。隣家などの火災で火の粉や熱風などが直接屋根に来るのを遅らせる役割もあります。破風板と軒があることで屋根裏まで一気に炎が行かないようになります。屋根構造は建築基準法及び消防法により防火構造ではなく、耐火構造とされたいます。一般住宅住宅や軽量鉄骨構造などの建物は外壁材や内装壁のボードは防火性の材質が使用されていますが、屋根下地などの屋根裏は20分~30分耐火の材質が使用されています。【ごくまれにですが、図面に防火性野地板と描かれている設計士様がいますが、もう少し勉強してくださいませ。(笑)】 破風は少しでも炎の進行を送らせてくれる要素もあるようです。出来れば軒ゼロより少しでも破風を出した方が良いでしょう。

破風板の種類

破風板の種類には「木材」・「金属系」・「窯業系」があります。

木材

「木材」は破風板を防腐性防水性の塗料を塗ったもの。耐久性が低く数年ごとのメンテナンス塗り替えが必要です。(怠ると屋根の老朽化も進みます) 

金属系

「金属系」は破風板にGL鋼板を曲げ加工し破風板を包み込み板金納めをしたもの。耐紫外線や防水に優れてメンテナンス時期は10~15年位で金属屋根と併用の場合同時期になります。また屋根材と同材同色を使用すれば、屋根と破風の一体感を演出できます。 

窯業系

「窯業系」は外壁材と同じ素材で防火性に優れています。近年は化粧板(焼付塗装板)がメインですが無塗装板もあります。化粧破風板の繋ぎ目はコーキング処理になりますので、6~8年が目安だと思います。コーキングの劣化などでひび割れや隙間が出来、そこから雨水が浸みこみ下地材を腐らせてしまう。特に妻側(ケラバ側)の面は直射日光が当たり紫外線や急激な温度差でコーキングの劣化が激しいのでご注意下さい。

メンテナンスや不具合の対処法

「木材破風板」の場合は塗装剝がれのみであればケレンして綺麗にしてから再塗装を行うかGL鋼板で曲げ加工し覆い被せ板金納め施工をします。木材の割れ・反り曲がり・腐敗などが激しい場合は破風板の取り替え工事が必要です。「窯業系」の場合は劣化したコーキングを剝がして再度コーキング処理行ないます。コーキング周辺の軒天のシミやケラバ役物等が不具合がある場合は屋根裏や軒裏に雨水が侵入しているので破風板を取り外し下地補修工事が必要です。窯業系破風板は端部切り口やビス穴が水に濡れると弱く一度外すと再利用できない場合があります。 特に切妻屋根、片流れ屋根は台風などの前後に目視でも良いので確認をして少しでも変化が見られれば専門業者にご相談してください。