最高の屋根5選 

今回も新築住宅を検討されている方へアドバイスをを。価格・耐久性・メンテナンス性・安全性・デザイン性を勝手に判断しましたのでご了承ください。

設計に入るまえにどの様な家を希望されるか?予算は?聞かれた後に具体的に屋根の形状は?と聞かれても即答はできませんよね。デザイン性重視の方は予めイメージが出来ている方もいると思いますが、「設計にお任せします。」なんて方も多いのではないでしょうか。設計完了後プレカットに入ってしまうと屋根の形状は変更出来ません。納得するまで検討する事が大切です。

第5位 陸屋根

陸屋根はその名の通り平らな形をした屋根です。20年前は新築住宅で陸屋根を採用される方は6%だったのが現在では1%と更に少なくなっています。採用されなくなった要因としては、メンテナンス頻度が多い事です。屋根の傾斜がなく雨が流れにくいためコケが生えやすく汚れもたまりやすい。屋根全面に日差しが当たり続けることで紫外線による屋根材の劣化が早い。太陽光発電を設置する事が多くなった。太陽光発電のパネルは架台が別途必要となる為、平らな陸屋根は雨漏りのリスクがあります。 メリットとしてはデザイン性外観をシンプルする印象があります。屋根上を歩ける事が出来ます。屋上菜園や洗濯物干しなどに使用される方もいます。(らしい?私はいらんけど)

陸屋根のおすすめ屋根材はガルバリウム鋼板の立平葺です。勘合式よりもハゼ式の立平葺の方がより防水性が上がるためお勧めです。一般的に陸屋根を想像する際にシート防水やFRP防水の様な防水材をイメージする事が多いかと思います。シート防水やFRP防水は紫外線に対して劣化が早く、紫外線を受ける陸屋根には適した部材とは言えません。この防水材がメンテナンス地獄の要因です。対してGL鋼板は日差しに対して耐久性が高くメンテナンス地獄から解放してくれます。大手某ハウスメーカーはGL鋼板の立ハゼ部分に太陽光パネルの架台を専用の金具で取り付け屋根に穴をあけることなく施工することでシェアをのばしています。

第4位 切妻屋根

切妻屋根はシンプルな外観で現在も多く採用されている屋根です。20年前の時点で3割だった採用率が現在では4割と更に増えています。切妻屋根のメリットは価格が安い事です。屋根形状がシンプルで棟の部材や手間が多くかかる部分が少ない事から費用を抑えられるということです。しかし落とし穴があります。それは外壁の仕様によるということです。切妻屋根は他の屋根に比べて外壁の面積が大きくなります。それは棟の下の三角の部分が広くなるからです。つまり屋根の費用は安くなっても外壁の費用が上がってしまうのです。例えば屋根にGL鋼板屋根材を採用しても外壁材に高価なタイル張りを採用すれば逆に費用が高くなるからです。 「サイデイングだから問題ない」と思う方・・・残念ですがそれも要注意です。切妻屋根は棟の下の三角の部分がむき出しになります。この部分の外壁は雨風を受けやすく外壁の劣化が早くなります。サイデイング外壁の場合は塗装やシーリングの打ち換えといったメンテナンス頻度が多くなり結果的にランニングコストがかかってしまいます。 対処法としては軒の出を多く出す事や、外壁材に金属サイディング採用することで塗装やシーリングの打ち換えなどのメンテナンス頻度を抑えられます。

第3位 片流れ屋根

片流れ屋根は切妻屋根より更にシンプルな形状でその名の通り片方に雨水を流すための勾配が付いている屋根です。 こちらは20年前には2%だった採用率が現在では30%の採用率になっています。特に15年程で一気に伸びているのですが要因としては太陽光発電の急増が挙げられます。片流れ屋根はシンプルな形状なゆえに全ての屋根面を発電効率の良い方向に向ける事が出来ますから太陽光発パネルのための屋根といっても過言ではないでしょう。そんな太陽光発電ありきの片流れ屋根ですが発電効率を意識しすぎると失敗さてしまいます。 片流れ屋根の失敗しやすいポイントはデザイン性に関係します。片流れ屋根は雨水を1方向に流しますのでどの方向に流すかによって家の形状が異なります。側面から見れば屋根の勾配がよく見える形になり、水上側から見れば陸屋根の様な四角いシンプルな形状とする事も出来ます。ただ水下側が正面になった場合は屋根が見えてしまいます。南側道路の場合は太陽光発電の発電効率ありきで考えるとこういった形状にになってしまいますので十分外観に納得のうえで採用してください。 また、もう一点注意が必要なポイントがあります。地域限定になりますが雪害です。積雪地域での太陽光パネルは危険性がたかまります。特に片流れ屋根は雪が1ヶ所に落ちます。太陽光パネルを設置した場合い雪止め金具が機能しずらくなります。落雪に十分な注意が必要な事と雨樋の破損が多いため肝に銘じてください。

第2位 段違い屋根

段違い屋根はその名の通り屋根が段違いしている屋根です。差し掛け屋根や招き屋根ともいわれます。 切妻屋根を1段ずらした様な形が多いですが、片流れ屋根を途中で1段ずらした様な形状もあります。 段違い屋根のメリットは室内空間を豊かに出来る事です。室内の間取りとその相性を考慮する屋根形状となります。段違い部分の外壁面に窓を設ける事で室内に採光を取り入れたり、重力換気を促す事が出来ます。また小屋裏空間を利用して各部屋の天井の高さを変化させるこその空間の特徴に合った使い方が出来ます。ホールに部屋をぐるりと囲んで窓が取れない場合に段違い屋根を採用することで上部に窓を設置する事が出来ます。 他の屋根よりも特徴的でデザイン性にもお勧めです。 段違い屋根の注意ポイントは価格です。他の屋根に比べて確実に高くなります。窓を設置する際の防水処理や断熱性・気密性の連続性や上の屋根の荷重を下の構造にしっかりと伝えるための構造設計など気を付けるポイントはたくさんあります。ですから段違い屋根の施工経験がある工務店を選んで下さい。構造や雨漏りは、やる気と気合ではどうにもならない部分ですので、経験と実績で選んで下さい。

第1位 寄棟屋根

寄棟屋根は一番メジャーな屋根形状です。20年前の採用率は50%でしたが現在では切妻屋根(4割)片流れ屋根(3割)に次いで3番目の採用率となっています。採用率が下がった要因は太陽光発電の相性の悪さが挙げられます。寄棟屋根は4面に向いた屋根形状ですから各方向の間に下り棟あり、太陽光パネルを敷き詰める場合下り棟が障害となります。太陽光発電と相性が最も良い片流れ屋根の採用率の上昇に比例して寄棟屋根は採用率がが減少しています。

寄棟屋根がなぜ1位かというと、寄棟屋根は日本の風土に最も合った屋根形状だからです。 寄棟屋根は4方向に深く軒を出す事が出来ますから日差しを遮る事で日射や紫外線による劣化を防いでくれます。また軒を低い位置まで降ろすことで台風等の風雨に対しても家を守ってくれます。気象に対して最も効果的な屋根形状と言えます。