2024年03月

金属瓦 ガルバリウム鋼板

金属瓦とは、鋼板.アルミニウムなどの金属で作られた屋根の瓦です。正確には瓦の形のように金属の鋼板をプレス加工した屋根材です。 瓦の原材料としては、数種類あり粘土や陶器・スレート・石・金属などがありますが、金属は薄く出来るので、最も軽量でである特長があり、近年では広く使われています。 金属瓦のうち多くが鋼板であり、中でもガルバリウム鋼板が耐久性の高さで有利なので多く使われています。 ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛の合金を鋼板の両面にメッキして、さらに表面処理や特殊塗装仕上げした鋼板で、耐久性を飛躍的に向上させたものです。アルミニウムの長期耐久性と亜鉛の犠牲防食作用および自己補修作用により長期にわたり鋼板の錆びを防止します。

金属瓦の使用用途

金属瓦は軽量で地震に強く耐久性や加工性などの長所があり、住宅をはじめ事務所・工場・店舗などの、あらゆる建築物の屋根に使われています。 住宅では日本瓦のような伝統的重厚な風格なものや、モダンな新鮮さを加えた雰囲気が出る、和風・洋風どちらにも使用出来るものがあります。 金属瓦は粘土瓦の約1/10またスレート瓦の約1/3の重さであり、屋根の支持材も簡略出来るので、トータルコストを抑えることが出来ます。 地震の時の揺れに強く出来るばかりでなく豪雪耐力を上げる対策にも対応出来ます。

金属瓦の特徴 メリット・デメリット

  • 金属瓦の特徴  見た目的な特徴は大きく分けて2種類で、和瓦風と洋瓦風のものがあります。和瓦風の製品は455㎜の幅で棟から軒先まで1枚の鋼板で葺き上げる縦葺きの製品と、働き幅が350㎜程で有効長さ1360㎜程の鋼板を横方向に1段づつ葺き上げていく製品の2種類です。洋瓦風の製品は横方向に1段づつ葺き上げていく製品になります。使用鋼板はガルバリウム鋼板・カラーステンレス鋼板・ジンカリウム鋼板です。一般的にはガルバリウム鋼板を使用する事が多いでしょう。
  • メリット  ①金属瓦は従来の和瓦に比べて重さか1/10程度と非常に軽いです。そのため屋根材を金属瓦にする事で耐震性の向上とコストカットが見込めます。 ②金属瓦はメンテナンス費用が安く抑えられます。金属瓦は耐久性に優れているため20年前後に1度のタイミングで塗装すれば良いとされています。(私見ですが、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材の塗装はお勧めしません。鋼板を塗装してもマイナスでしかないと思います。)  ③棟や壁際の雨押えなどの雨仕舞部分の役物が本瓦の場合は下地に土や漆喰などを使用するため、劣化と共に役物部分が崩れたり漆喰がボロボロになるのでこまめな補修が必要ですが、金属瓦は下地材に木材や樹脂の下地材を使用し役物も同質のガルバリウム鋼板わビス止めするので役物部分の耐久性も向上します。

デメリット  ①金属瓦のガルバリウム鋼板が主ですが、鋼板の厚みが0.35㎜・0.4㎜・0.5㎜とあります。屋根材形状のよって違うのですが和瓦風は0・5㎜、洋瓦風は0.4㎜が使われています。 0.5㎜の厚い鋼板を使用しても物がぶつかると凹みます。施工中の凹みは施工者の責任になりますが、台風や強風時の飛散物による凹みがごく稀にあります。(瓦のは割れるが金属瓦は凹むと思って頂ければ良いでしょう。)  ②本瓦よりも金属瓦は断熱は落ちます。金属なので熱を吸収するのは避けられません。  ③費用が瓦屋根よりかは安いが平葺の金属屋根より高い。金属屋根としての㎡単価が他の金属屋根材に比べると高いです。

デメリットは施工方法しだい

デメリットは、ある意味デメリットではなく、対処法しだいでメリットになります。 デメリットとして述べた3項目はあくまでも金属瓦本体のみで施工した場合です。 凹みや断熱性に関しては続きがあり、和瓦風の製品は凸凹が大きく、施工時に上に乗るだけでも凹む時もあり、細心の注意をし作業をする事になります。建物の形状により下屋根がある場合は、下屋根の上に足場架設を行う事があります。この場合は2階の施工を終えたから下屋根の施工を行うなどしなければなりません。足場の養生をしても凹んでしまう事が多々あるからです。 しかし金属瓦材と同形状の専用のバックアップ材があり、金属瓦材の下に入れることで凹み強化対策としてだけではなく断熱対策としても高い向上性が見込めます。 あくまでもオプション製品ですので、使用されるかは任意になりますが、金属瓦材とバックアップ材はセットと考えて良いと思います。 このバックアップ材は高耐久の物で厚みがあり、固い発泡スチロールの様な素材ですので、金属瓦材強化だけではなく断熱性や遮音性の向上のためにも使用は強くお勧めします。

洋瓦風の金属瓦のジンカリウム鋼板とは

ジンカリウム鋼板とはガルバリウム鋼板とほぼ同じ鋼板で、外国産の鋼板になります。 日本ではジンカリウム鋼板として販売されている鋼板の組成を日本JIS規格に当てはめると、ガルバリウム鋼板とがります。国により呼び名が、各国の特許申請時の呼び名が違うからだと思います。 

ジンカリウム鋼板は外国産の鋼板で、表面処理に石粒が(天然石)付着しています。そのため日本では石粒付き鋼板の事をジンカリウム鋼板として認知されつつあります。 主な製進国は韓国・ニュージーランド・中国です。 洋瓦風の金属瓦材でジンカリウム鋼板を使用している屋根は外国産の製品を使っていることになります。 (主に韓国製が8割以上だと思います。)  石粒付きですので、積雪地域では落雪防止に特化した製品であると言えます。錆びに強い事もあり、沿岸地域での採用率が多くなっています。

万能的なジンカリウム鋼板ですが、デメリットもあります。 石粒付きがゆえに、雨水の流れが緩やかでホコリなどが貯まりやすく、コケが生えやすい製品でもあります。山間部地域や河川敷付近では枯れ葉や砂埃の蓄積により、コケが生えやすく汚れや劣化が速まる可能性があります。 一番多いクレームとしては、石粒が取れてしまい、雨樋の中で溜まって詰まってしまう事があります。この場合はコケが生え前に石粒が取れてしまう事が多く、屋根材の色褪せも速まります。 メーカーでは、30年~50年などあいまいな保証期間を提示していますが、輸入元の代理店が補償するのか?製造元の外国業者が製品保証を負うのかは、定かではありません。製造元の外国業者が補償をするとは思えませんよね。(K国なら) 施工後20年前後の屋根を見た事がありますが、石粒が取れて、色褪せや錆びが広範囲で確認されました。 20年前と比べて現在では製造技術進歩しているので現在製品に関しては高い耐久性があると思います。